花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

変わっていくもの、変わらないもの

2018年03月28日 | 研究
チームフローラフォトニクスは2年前から法光寺の住職さんと連携し
蓮の花の復活プロジェクトに取り組んでいます。
法光寺の山号は「白華山」。
これは創建された500年以上前は
白い蓮の花がたくさん咲いていたことを意味しています。
ところが現在は環境が変化したのかまったくありません。
チームの2年間の取り組みでは心配された日照時間は十分確保されていますが
小さな池がわき水のため水温が夏でも15度以下と極めて低いことがわかりました。
おそらく昔は大きな沼があり、もとは冷たい水でも
溜まっているうちに太陽であたためられたのではないかと想像しています。
そこで冷たい池に鉢を重ねて保温しながら設置する
古来からの園芸技法を取り入れたところ三重鉢、四重鉢では
生育できそうな手応えを得ることができました。
3年目の今年は数百年ぶりに蓮の花を咲かせたいと思っていましたが
チームは来年度をもって解散するため新人が入ってきません。
残念ながら手が回らないことから研究を継続できないのです。
そこでチームフローラフォトニクスの本家である
園芸科学科草花斑にこのプロジェクトを引き継いでもらうことにしました。
時代や人の都合で実行部隊は変わっていくものですが、
花を愛し地域を愛する心は変わりません。
4月になると蓮苗も届きます。
園芸科学科の新たなチャレンジに期待したいと思います。
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Fog Cooling!

2018年03月28日 | 環境システム科
環境システム科の水耕温室には
こんな扇風機のようなものが備え付けられています。
これは細霧冷房(Fog Cooling)と呼ばれる冷却装置。
夏が近づきあまりに高温になると作物は高温障害をうけます。
生物の多様性のため、障害となる温度は作物によって違うので
生産する方はとてもたいへんです。
それを解消するのがこの温室用の扇風機。
なかなかの優れものでファンの前から細かい霧が発生します。
風によって飛ばれた霧は気化し、
温室内の潜熱を取り除いていくという仕組み。
よく駅やイベント会場に設置されている
ドライミストのようなものなのです。
今年は4月から気温は高めに推移するとの予報が先日発表されました。
細霧冷房が動き出すのも早いかもしれません。
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