花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

新プロジェクトまもなく始動

2022年02月01日 | 研究
今年度のプロジェクト活動を客観的に評価する農業クラブのFFJ検定。
本来ならば今週金曜日に県内の農業高校の2年生が青森市に集まり
筆記テストや研究活動の対する面接が行われる予定でしたが
コロナにより中止。一堂に会すことはやめ、各校で行うことになりました。
2年生は、またまた外部の方と接触する貴重な機会を失われました。
多感な時代、自分を磨く体験がことごとく中止となり本当にかわいそうです。
とはいっても検定は中止ではありません。
予定通り金曜日に校内で筆記と面談が行われるので、
頭を整理して臨んでほしいものです。
さて今年を締めくくる検定がまだ終わっていないにもかかわらず、
フローラハンターズはすでに新年度のプロジェクトをスタートさせようとしています。
これは先日届いた小包をチェックしているメンバー。
なんと中には、ずっしりと重い土が入っていました。
これは沖縄の石垣島の赤土。しかしみんなちょっと首をかしげています。
なぜなら若干赤みを帯びていますが茶色。想像していたほど赤くないのです。
現在、フローラハンターズは外部団体と連携して
石垣島の環境問題に貢献できる技術開発に乗り出そうとしています。
今まで先輩方が蓄積してきた知識と技術を応用して
フローラハンターズならではの取り組みをしようとしているのです。
今日の課題研究では、そんな外部団体とオンラインで打ち合わせ。
主任研究員となった男子メンバーを中心に行われる予定です
このプロジェクトは動き出したら、想像以上に早く進む予感がします。
また新たな展開となったらご紹介したいと思います。
今日は旧暦の1月1日。先人も新しい年をスタートさせる日です。
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ボタンが語る

2022年02月01日 | 学校
これは名久井農業高校の制服のボタン。
自分が着ていないので気にしていませんでしたが
よく見ると名農だけのオリジナルの図柄です。
現在のブレザーになる前は、詰襟の学生服でしたが
やはりボタンはオリジナル。よく農高という文字が
エンボス加工された金色のボタンを失くした生徒が
職員室に買いに来たものです。確かオリジナルだけあって
決して安いものではなかったと記憶しています。
さてこのボタンには「since 1944」と刻まれています。
もちろんこれは1944年、昭和19年に創立したという意味です。
では昭和19年とはどんな年だったのでしょう。
実は終戦の前の年。形勢が不利になった日本が
神風特攻隊を初めて出撃させた年です。
こんなたいへんな時代に作られたのには理由があります。
それは食糧増産。農村とはいえ、食べ物が乏しくなってきた地域のために
この地域が組合立として作った農業学校なのです。
しかし開校して1年後には戦艦大和が沈没。
東京はもちろん、青森市も空襲を受け、その数ヶ月後には終戦となりました。
終戦は1945年8月15日。2日後の17日には
八戸空襲が予告されていたといいますから、ぞっとします。
今でこそ緑豊かな学校ですが、当時のことを想像すると
決して穏やかな学校生活ではなかったと思われます。
たまにはボタンを使ってこんな不幸なできごとを
みんなで考えて見るのもいいかもしれません。
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