花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

チャレンジのすすめ

2022年02月08日 | 研究
チームが本拠地にしている馴化温室。立春も過ぎ、
日中太陽が顔を出すと温室の中もほんの少しですが暖かくなってきました。
さて先日、2022年の新テーマの計画を始めたフローラハンターズ。
大雑把な計画を立てましたが、実行するには新たな物品が必要です。
そこで何があって、何がないのかを探るために馴化温室を少し調べてみました。
すると思った以上に物が揃っています。さすがは「どらえもんのポケット」。
これならいくつか足りないものを追加購入するだけで
新しいプロジェクトがスタートできそうです。
とはいっても高校の研究班が使える年間予算など微々たるもの。
普通であれば1回分析を依頼したらおしまい。物品など購入できません。
幸いチームは今までの副賞をストックしていますが
そうじゃない研究班は、予算の関係からせっかくの好奇心に応えられず、
やりたい研究ができないというのが本音かもしれません。
そんなみなさんには研究助成をおすすめします。
いろいろな団体が中高生の研究に助成してくれるシステムがかなりあるのです。
今までチームは2年おきぐらいに申請しては助成金をいただき
物品や大会の旅費など研究を進めるのに大いに役立ててきました。
また同志である野菜班や果樹班なども、よくもらっていました。
2022年の助成募集はまだいくつかの団体で行なっています。
ぜひチャレンジしてみてください。
今日は課題研究。やることはたくさんありますが80分間の短縮授業。
きちんとタイムスケジュールを立て取り組まなければなりません。
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冬のブルーモーメント

2022年02月08日 | 環境システム科
ここは名久井農業高校のグラウンド。
1週間ほど前の夕方5時30分頃の西の空です。
地平線は淡いオレンジ色ですが、
空はもうブルーからブルーブラックの美しいグラデーションが広がっています。
このように空が青く染まる現象をブルーモーメントといいます。
さてフローラ9は2017年に、こんなブルーモーメントの研究をしたことがあります。
テーマは「南極のブルーモーメントは長いって本当?」。
この現象は太陽が地平線のすぐ下に位置する時に現れます。
夏の南極は「転がる太陽」といわれるように白夜となります。
初夏や晩夏になると日は沈み始めますが、沈んでも地平線のすぐ下にいます。
したがって美しいブルーモーメントを相当長い間見ることができるはずだから
南極で観測してほしいと国立極地研究所に提案したのです。
するとテーマを公募していた国立極地研究所は、なんと採択。
昭和基地がタイムラプスで大量の動画を撮影して
なんとフローラに届けてくれたのです。そこで彼らはさっそく分析。
その結果、南部町では長い季節でも1時間ぐらいですが
なんと南極では3時間以上もブルーモーメントが出現していることを
太陽の位置の関係とからめて証明しました。
その年の秋、極地研究所で分析結果を発表しましたが
とても高く評価していただいたのを覚えています。
フローラは今まで何度か極地研究のテーマを提案し採用してもらっています。
そんなことから極地研究所とはなかよし。
今は研究所のホームページでTreasureHuntersの研究が紹介されています。
寒い極地に暑い途上国研究。どちらも乾燥地という共通点はありますが
なんだかしっくりきません。期間限定だと思うのでぜひご覧ください

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