花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

危機一髪

2022年02月22日 | 研究
これはフロータハンターズの農業系類型の二人。
こちらが忙しくなってきたので、
先日一人が実験前日に三和土作りの準備をしてくれました。
もう準備万端だと思ったのですが、実験開始直前に来てまた作業を始めました。
話を聞いてみると、どうやら一部材料の配合量を間違えていたというのです。
「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」とか「喝!」といいたいところですが
人が行う仕事なので間違いはつきもの。よく事前に気がつきました。
間違ったことすら気がつかなくなってきたこちらに比べれば「あっぱれ!」です。
ただ最初から二人でやればチェックできるのにと思う人がいるかもしれません。
しかし相棒は環境班初の高校球児。日頃から休日返上で白球を追っているので
余裕などないのは知っています。今後はトヨタではないですが
確認させるなど作業工程のカイゼンに努めたいと思います。
作った三和土の実験は3月上旬の予定。実は3月の課題研究は
高校入試の日程によりたった2回しかないという噂もあります。
なんとか危機を乗り切ったメンバーですが
また次なる第2波がやってきそうです。
学年末考査は今日で終了。三和土チームはテスト後、
作った三和土のブロックを水に浸漬する作業に取り組む予定です。
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きのこのこのこ

2022年02月22日 | 生物生産科
またまた生物工学実験室。
久しぶりに入ってみると毎回面白いものを見つけてしまいます。
ここは実験室の中に別部屋として作られた無菌室の一角。
試験官の中に白いカビの菌糸のようなものが育っています。
伺ってみたらやはりキノコ。何のキノコかは聞きそびれましたが
試験官で培養しているようです。これは生物生産科の研究ですが、
たしか草花班でもキノコ研究をしていたはずです。
また来年度、ソーラーパネルの下でキノコを育てるプロジェクトも
スタートする噂もあります。どうやら名農ではキノコ研究が静かなブームのようです。
かつて生物工学を担当した際、キノコの栽培研究を数年ですがしたことがあります。
生物工学では洋ランを扱うのが一般的ですが、開花するまで早くて3年。
取り組んだ生徒は自分の花を見ることなく卒業してしまうのです。
その点、キノコの培養は早く結果がでます。もちろん食べられます。
そんなことから取り組んでいました。
その際、ナメコに青いLEDを照射したら軸が短くなる現象を発見しました。
そこで国の研究所に問い合わせたところ、キノコは光を感じないので
波長で形状が変わることは考えられないというのです。
しかし何度行っても軸は短くなります。でも担当の生徒はまもなく卒業。
研究も終わってしまい、抱いた疑問はすっかり忘れてしまっていました。
するとその数年後、キノコに光受容体が発見されたという記事を見つけました。
やはりキノコは光を感じていたのです。
果たして波長が形状に影響を与えたかどうかはわかりませんが、
当時、赤や青などのLEDを照射すると形状が変わったのには
ちゃんと理由があったのかもしれません。
ぜひ研究の副産物であるキノコを販売して研究費にしてください。
でも無菌室でキノコを培養して大丈夫なのでしょうか?
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