花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ブレていません

2023年11月07日 | 学校
ここは校長室前の掲示板。
名農生の文化的活動の成果を紹介するボードです。
4月から掲示を始めましたが、11月になっても8枚しかありません。
いつもの年なら年度末の3月には、2枚のボードが満杯になりますが
今年は本当に超スローペース。
高総文など郷土芸能部などの成果を入れても
まだ4分の1しか埋まっていないのです。
15年も掲示活動を続けていると、この掲示板が
活動のバロメーターのように思えて、埋まらないと不安になります。
そんな時、先日地元新聞に掲載された
FLORAの取材記事を見て感心しました。
インタビューに答えているのは、今年の代表である男子ですが
FLORAがたくさん受賞していることについて
記者さんに聞かれた彼はこう答えています。
「受賞が私たちの目的ではない。
目指すのは世界が直面する水や環境問題の解決。
農業者に寄り添った活動をこれからも続けていきたい。」
彼らがインタビューされる時は、自分で思ったことを気兼ねなく話せるよう
意識してその場にいないようにしているため、
こんな返答しているとは知りませんでした。
FLORAダービーで一喜一憂していますが
彼らは目標を見失っておらず、ブレてもいないようです。
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あけてびっくり玉手箱

2023年11月07日 | 研究
ご覧ください。玉手箱のように何やらモヤモヤと動いています。
これはFLORAの女子メンバーが研究しているミスト栽培。
米びつの底に養液が4cmぐらいの深さで入っていて
その中に小さな卵サイズの小型超音波発生装置が取り付けられています。
必要に応じてタイマーでミストを発生させ、
植物の根に霧状の水を与えるという栽培法ですが
これは昔から発想があり、オリジナルではありません。
彼女独自なのは、昼と夜で発生回数を極端に変えるという変則的な水の与え方。
これによって水耕栽培ながら高糖度トマトの栽培に成功しています。
でも課題もまだあります。ひとつは水耕栽培容器。
ミスト栽培に適したデザインがあるはずです。
しかし新発想のため市販されている装置はありません。
もうひとつはミストの発生時間。彼女は1回15分間発生させていますが、
なぜ15分なのでしょう。実はFLORAが持っているお安いオンオフタイマーは
15分刻みでしか設定できないのです。もしミストで根が濡れれば良いのであれば
10分発生、もしくは5分発生だけでもいいかもしれません。
節電にも二酸化炭素発生量にも大きな影響があるので
ぜひ1分単位で設定できるデジタルタイマーで試してみたいものです。
さてそんな彼女の研究がある大会で県最優秀を受賞。
そこで新聞社の依頼に応え、本日急遽取材を受けることになりました。
しかし今週金曜日に神戸へ向かうチームにとっては、今日の課題研究が大会前最後。
貴重な活動時間をこれ以上減らしたくないので、取材対応は放課後にしました。
Jr.も召集され、またまたFLORA全員集合となります。
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