花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

フィールドワーク

2023年11月25日 | 環境システム科
温室の中で見学しているのは名農生。
これは先日行われたフィールドワークと呼ばれる見学会で
生物生産科と環境システム科の1年生が参加しました。
トマト栽培を見学させてもらっているのは
八戸にある農業の研修などを行う施設。
学校と比較的近いので、野菜班がいろいろお世話になっているようです。
実はFLORAも昔、お世話になったことがあります。
それは食用菊の挿し穂の提供。
当時、重イオンビームによる突然変異育種をしていたFLORAは
新しい品種を作出しようと苗の提供をお願いしたのです。
すると快く引き受けてくださり、たくさんの挿し穂をいただきました。
また毎年冬になると、地域の方々を招いた農業の研修会が開催され、
名農生による研究発表の場も設けてくださっていました。
野菜班や草花班、果樹班などの代表が発表するのですが
一般の方と意見交換できる機会は貴重で
農業クラブ県大会への出場を目指す研究班にとっては
とても有意義なイベントでした。
残念ながら今はもう行われていませんが、
このように見学や研究協力という形で今も関係は続いています。
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怪しい原石コレクション

2023年11月25日 | 研究
FLORAは毎年、新しい研究にチャレンジしてきました。
もちろんチャレンジした分、失敗研究もどんどん増えてきます。
季節は初冬。北国青森では、植物を使った今年の研究はもうできません。
したがって今年の失敗研究もほぼ決定しました。
そのひとつが彼の水耕栽培。なんと半透明の養液槽を
赤色のLEDテープライトでぐるぐる巻きにしています。
一般に植物の根は光を必要としないことになっていますが
光を与えると生育が促進したという研究例があるのです。
それって本当だろうか?そんな興味から実験を行いました。
すると最初は、確かになんとなく生育が良いのです。
ところが、しばらくすると葉の縁が少し褐色に変化してきました。
しかしこれが光の影響なのか、別の要素の影響なのかがはっきりしません。
ちょっと実験環境の設定が甘かったようで、犯人を突き止められませんでした。
そこで可能なら来年、もう一度試すことにして今年は断念しました。
また栽培途中で感じたのですが、野菜や樹木栽培では根切りをすることがあります。
切ることで新しい根の発生を誘導したり、刺激で生育を促進させるのが目的ですが、
水耕栽培では聞いたことがありません。根を切った苗を植える、
もしくは生育途中で根を切ると、生育や成分に何か変化はあるのでしょうか。
これはすぐできそうな実験なので、こちらも来年チャレンジしようかと話しています。
これらの失敗研究は果敢に挑んだ証。向こう傷は勇者の勲章です。
今後、デスノートに加えられ、FLORAの倉庫に入りますが
後輩がまたこの中から新たな研究を始めるかもしれません。
磨けば光るかもしれない怪しい原石がまた増えました。
今朝、とうとう里にも雪が降っています。
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