花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ロックウールブロック!

2018年03月29日 | 研究
この四角いブロックはロックウール。
玄武岩や鉄炉スラグなどに石灰などを混合して
高温で溶解・生成して作る人造鉱物繊維です。
なんだか問題となっている石綿(アスベスト)のように見えますが
石綿は天然鉱物繊維のためまったく違う物質です。
漢字で書くと岩綿。なるほどロックです。
さてこの断熱材にも使われるロックウールですが
水耕栽培などでもかかせない培地となっています。
かつてはpHがとても高くて栽培には向きませんでしたが
現在はpH7前後に調整されているので
安心して使うことができるようになりました。
そんなロックウールのブロックに
チームの2年生が丸く穴をあけました。
いったい何を植えるつもりでしょう。
コメント

変わっていくもの、変わらないもの

2018年03月28日 | 研究
チームフローラフォトニクスは2年前から法光寺の住職さんと連携し
蓮の花の復活プロジェクトに取り組んでいます。
法光寺の山号は「白華山」。
これは創建された500年以上前は
白い蓮の花がたくさん咲いていたことを意味しています。
ところが現在は環境が変化したのかまったくありません。
チームの2年間の取り組みでは心配された日照時間は十分確保されていますが
小さな池がわき水のため水温が夏でも15度以下と極めて低いことがわかりました。
おそらく昔は大きな沼があり、もとは冷たい水でも
溜まっているうちに太陽であたためられたのではないかと想像しています。
そこで冷たい池に鉢を重ねて保温しながら設置する
古来からの園芸技法を取り入れたところ三重鉢、四重鉢では
生育できそうな手応えを得ることができました。
3年目の今年は数百年ぶりに蓮の花を咲かせたいと思っていましたが
チームは来年度をもって解散するため新人が入ってきません。
残念ながら手が回らないことから研究を継続できないのです。
そこでチームフローラフォトニクスの本家である
園芸科学科草花斑にこのプロジェクトを引き継いでもらうことにしました。
時代や人の都合で実行部隊は変わっていくものですが、
花を愛し地域を愛する心は変わりません。
4月になると蓮苗も届きます。
園芸科学科の新たなチャレンジに期待したいと思います。
コメント

Fog Cooling!

2018年03月28日 | 環境システム科
環境システム科の水耕温室には
こんな扇風機のようなものが備え付けられています。
これは細霧冷房(Fog Cooling)と呼ばれる冷却装置。
夏が近づきあまりに高温になると作物は高温障害をうけます。
生物の多様性のため、障害となる温度は作物によって違うので
生産する方はとてもたいへんです。
それを解消するのがこの温室用の扇風機。
なかなかの優れものでファンの前から細かい霧が発生します。
風によって飛ばれた霧は気化し、
温室内の潜熱を取り除いていくという仕組み。
よく駅やイベント会場に設置されている
ドライミストのようなものなのです。
今年は4月から気温は高めに推移するとの予報が先日発表されました。
細霧冷房が動き出すのも早いかもしれません。
コメント

チームは北へ !

2018年03月27日 | 研究
フローラ最後のポスター発表は日本植物生理学会。
なんと北海道は札幌で開催されるのです。
青森県から札幌は近いとみなさん思われますが
これがとんでもありません。
新幹線は函館止まりなので、そこからは在来線。
なんと片道5時間以上もかかるのです。
東京まで3時間と考えるとこれはとんでもなく遠い旅です。
さらに料金だって東京より札幌の方がかかるのです。
もちろん飛行機ならばすぐですが
チームのある南部町からは飛行場まで遠く
電車やバスを乗り継いだらこれまた時間がかかり
料金もぐんと高くなってしまいます。
かえって東京や関西の方ならあきらめて飛行機を使うので
遠く感じないのかもしれません。
フローラ2年生5名、そして七戸高校の仲間。
チーム青森は北を目指します。

コメント

最後のポスター発表!!

2018年03月27日 | 研究
昨日は今年度の終業式。
2017年度も無事に終われそうです。
ところがチームはまだまだ終わるわけには行きません。
なんと日本植物生理学会主催の
ポスター発表会に参加することになっているのです。
この大会は今年度最後であるのはもちろん、
1年後に解散するチームにとって
最後のポスター発表会となる可能性が高いと思われます。
3月に七戸高校の仲間とともに、
2年生5名全員で発表してきます。
学会主催のポスター発表は毎年各地でいろいろ開催されますが
本州最北の青森を拠点とするフローラは
やはり東北、関東で行われないと参加できません。
今年卒業した3年生が在学中は運が悪く関西中心。
したがって一度もポスター発表を経験せずに卒業された人もいます。
しかし今年は比較的参加しやすかったので
2年生はこれで2度目、中には3度目、4度目という強者もいます。
来年度につながるよう力を出し切ってもらいたいものです。
コメント