花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

雪の華

2018年12月29日 | その他
青森県南部地方は降雪が少ない代わりに気温が下がります。
そんな環境なのでスキー場はなく、
氷都といわれるスケートが盛んな地域です。
お隣の八戸市ではよく全国大会が開催されています。
そんなこの地域にまたまた冬の国体がやってきます。
なんと2020年1月。オリンピックイヤーです。
主会場は八戸ですが、三沢でフィギュアスケートやアイスホッケー、
なんと名農のある南部町でもアイスホッケーが開催されます。
残念ながら名久井農業高校にはスケート部はありませんが
中学校から続けている八戸出身の生徒は数名おり
名農の名を背負って県大会に出場しています。
南部町にはこのように室内の町営リンクがあります。
せっかくだからカーリングができるよう一部改修し、
地元の子供達を小さい時から育成したら面白いとは思いませんか。
さて今週の寒波襲来で、南部町にも雪が降りました。
ご覧のとおり、山の木々にはきれいな雪の華が咲いています。
最高気温0度、最低気温氷点下5度。
南部町は今、平成最後の冬真っ只中です。
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一人二役

2018年12月28日 | 学校
年末恒例の校内プロジェクト発表会。
15チームの発表がすんでもまだ終わりではありませんでした。
なんと今回は、コンクールなどで発表した内容を
全校に披露する特別コーナーが用意されているからです。
チームを含めて名農はいろいろなコンクールで良い成績を残していますが
ほとんどの発表が大会のためだけに用意されたもの。
したがって名農生はどんな内容で何を発表したのかは知りません。
そこで今回は、全国高校観光選手権大会(通称観光甲子園)と
ストックホルム青少年水大賞の様子を紹介してほしいと
事前にチームにオファーがきていたのです。
観光選手権はストックホルムに行けなかった女子とJr.の発表。
4ケ月ぶりの発表なので数回だけですが練習して臨みました。
この発表はBGMを使うなど演出がポイント。
10分間のショウのような構成なのでミスできませんが、
なんとかJr.もその大役を果たしてくれました。
そしてトリは世界準グランプリの二人。
研究した内容を細かく説明しても面白くないだろうと
あえて研究は概略だけにして大会の様子を紹介しました。
会場には地元南部町役場や地元の中学校の先生方もいらっしゃっていたので
ストックホルムの街並みや大会の様子などみんな楽しそうに見てくれました。
自分の研究発表とこの特別発表、チームのメンバーは一人二役と大忙し。
TEAM FLORA PHOTONICS として行う校内最後の発表会を
全員で大いに盛り上げてくれました。
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最後のプロジェクト発表会

2018年12月28日 | 研究
3年生最後の研究発表会。
チームは取り組んだ5テーマのうち、3テーマに絞って発表しました。
今年のチームは誰が発表者を務めても大丈夫。
相談の結果、何らかの形で全員がマイクの前に立つことになりました。
部門はⅠ類(生産流通経営)、Ⅱ類(開発保全創造)、Ⅲ類(ヒューマンサービス)の3つ。
どこかの分野にエントリーすることになっています。
今年チームが選んだ3テーマはそれぞれの分野に該当するもの。
そこで3分野に分かれて発表しました。
これはⅢ類で発表する女子チーム。
得意の妙丹柿をパウダーにした柿糖についてプレゼンしています。
ヒューマンサービス系だと分析数値が少なく、
感情に訴える傾向になりがちですが、
彼女たちは乾燥温度や時間がポリフェノールや糖度に及ぼす関係を
実験から科学的に説明する異色な発表です。
その前に発表したⅡ類はテクノ愛でも活躍したナメコの発生研究。
自生環境を電気刺激という観点から再現実験したもので、
とても興味深い結果を導き出しました。
発表者はストックホルムで準グランプリを受賞した二人。
さすがに鍛えられているので安定した発表をしています。
そして一番最初のⅠ類はかぼちゃの研究。
メガソーラー発電所でかぼちゃビジネスをしようという提案で
たった一人で発表してくれました。
こちらも農業クラブ意見発表の青森県チャンピオン。
人前で発表するのはチームの中で一番慣れているかもしれません。
しかしながら他チームも堂々と発表しています。
特に女子は明るくて楽しそう。
2年間、楽しく研究活動をしてきたことが感じられる微笑ましいものでした。
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謎研究の正体

2018年12月27日 | 学校
2学期の終業式の前日、
名久井農業高校では研究発表会が開催されました。
発表会の主催は農業クラブでプロジェクト発表会と呼ばれています。
農業高校の教育の柱は数十年も前からプロジェクト活動。
したがって研究が一段落する年末、青森県の各農業高校で
研究発表会が開催されたという記事が地元新聞によく紹介されます。
名久井農業高校の今回の発表者は3年生。
3年生はこれが高校最後の発表会になるのこの2年間、
課題研究で取り組んだきた成果を3部門に分かれて発表しあいます。
いわば2018年の名農No.1プロジェクトを決める大会でもあるのです。
参加したのは15チーム。じっくり楽しみながら拝見していると
なんと先日、実験室で発見した
ニンジンのヘタを栽培しているる謎の研究班が登場してきたのです。
彼らは栄養分の高いニンジンの葉に注目し、
捨てるニンジンのヘタをモミガラくん炭などの培地に植えて育てていました。
実験室で見つけた時は、どこかの主婦のアイデアかと思いましたが、
発表を聞いていくうちに、どうやら彼らはLEDなどの照明を駆使しながら
ヘタの水耕栽培に挑戦し、葉の部分を本気で高機能性野菜として
売り出そうと考えているではありませんか。
確かにLEDで機能性成分が高まればサプリの原材料として出荷も可能。
名農生の柔軟な発想にはいつも驚かされます。
でもたくさんのヘタをどうやって集めるのでしょうか。
種からではダメですか。気になります。
次はいよいよチームの出番です。
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神々の年取り

2018年12月27日 | 
ツバキが花芽をつけています。
さて前任校で女子生徒に先人の暮らしとそれによって生まれた郷土料理を
体験的に教える「食農科学」という科目を20年前立ち上げたことがあります。
昭和初期の農業を再現しながら実際に食材を栽培し
地域のおばあさんたちから郷土料理を本格的に学ぶ授業は
教える側も教わる側もそれはとても楽しいものでした。
最後におばあさんたちを招き、教わった郷土料理でもてなす披露宴は盛大で
全国版の雑誌にも何度か紹介されました。
その授業のクライマックスがこの12月の年取り行事です。
みなさんはこんなことをご存知ですか。
12月31日、つまり大晦日は年越しの日です。
私たちの住む地方では年越しではなく年取りといいますが
どちらにしてもこの日は私たち人間の年越しで、会食をしてお祝いします。
ところが神様を差し置いて、人間が先に年越しするわけにはいきません。
何でも神様が先であり、人間はその後という風習があるからです。
そこで青森県の南部地方では12月に入るとまず神様の年取りが始まります。
例えば、一日は神明様、三日が稲荷様、五日が恵比寿様、七日が天王様、
八日が薬師様、九日が大黒様、十二日が山の神様、十三日が虚空蔵様、
十五日が三岳神社、十六日が農神様、二十三日が子安様、
二十五日が天神様、二十八日が不動様の年取りです。
主にしとぎ(県南なので豆しとぎ)や料理をお供えしますが
神様によってはなべこだんごなど特別料理を供えることもありました。
そして一番最後に人が年取りをして、初めて新しい歳神様を迎えことができるのです。
このように先人は12月になると毎日のように年取り行事に追われ、
特に食事を作るご婦人たちは本当に忙しかったといいます。
青森は田舎とはいえ、おじいさんやおばあさんと一緒に暮らす家庭は減っており
このような文化はもう伝わらなくなりました。
農や神様が一緒にある暮らし。
物が豊富で人々の関係が希薄になってきた今だからこそ、
もう一度やってみたい科目です。
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