花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

卒業アルバム ?

2021年02月23日 | 研究
ハンターズの卒業アルバムがやっと完成しました。
早いもので注文してから5日もかかりません。本当に便利になりました。
さて卒業する先輩にアルバムを贈るという習慣はフローラが作ったもの。
人によってはクラスメイトより、部活動の仲間よりも
濃い時間をともに過ごしてきた研究班のメンバーたち。
学校の卒業アルバムには決して載らない自分たちだけの思い出を持ち帰ってもらおうと
もう10年以上続けています。面白いのはすべて個人ごと違うという点。
5名いれば5種類のアルバムという完全オーダーメイドです。
ところが昨年のバブルボーイズと今年のトレジャーハンターズは
みんな揃って同じ活動する機会が多かったので、個人の差がつきません。
そんなことから全員の活動を網羅した総合アルバムを皆さんに贈ることにしました。
表紙、裏表紙を除いて40ページ。ある意味、学校のアルバムを上回るボリウムです。
今年アルバムを渡すのはJr.たちの予定。ファイナルフローラへはバブルボーイズ、
バブルボーイズへはハンターズが渡してきたので
Jr.が届けるのはハンターズにとってきっと想定内。
サプライズとはいきませんが、卒業式までもう数日。
そろそろ渡さなければなりません。

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蒼いシリウスが目印 !

2021年02月23日 | 学校
2月12日、旧暦の1月1日の夜、デジタルカメラを空に向けてみました。
なぜなら旧暦1日はいつでも新月。つまり月のない夜だからです。
撮影データは12mm、f1.4のレンズ、ISO3400。露光時間は30秒。南東の空。
トリミングしていますが、画面の右上にオリオン座が写っています。
印象的な三ツ星、その下にM42星雲まで確認できます。
今のデジタルカメラは優れもので、ISO 12800まで増感できます。
昔のフィルムカメラだったら感度を上げると画面が荒れてしまうのですが
ご覧のように3400まで上げてもきれいなものです。
この感度だと真っ暗闇でも周りの風景まできれいに写ります。
またフィルム時代は撮影後、高いお金を払って現像プリントしても
夜の撮影などは失敗することが多くがっかりしました。
しかしデジタルはその場ですぐ確認できるので、f値や露光時間をすぐ修正可能。
予算的にも時間的にも本当に便利になりました。
さて画面右上に写っているのがオリオン座なら、画面中央下に見える
少し大きな白い点はおおいぬ座のアルファ星シリウス。
地球まで8.6光年と近いため-1.4等級もあり、
太陽を除けば地球で見える最も明るい恒星です。
1つの星に見えますが、2つの白色矮星がグルグル回っている連星です。
アフリカの半乾燥地帯の農法にヒントを得て研究を行ってきたハンターズ。
かつて同じアフリカのエジプトは、毎年ナイル川が氾濫に悩まされていたそうですが
このシリウスが見える季節になると氾濫時期になったという目印にしていたようです。
次の新月は3月13日。冬の星座から春の星座に変わっていきます。
晴れたら、また挑戦したいものです。
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カバーボーイ

2021年02月22日 | 学校
名久井農業高校農業クラブの機関誌「汗」です。
年に1度の卒業式に合わせて名農広報などの新聞とともに発刊されます。
これは2018年度のもの。表紙を飾ったのは懐かしの顔。
世界準グランプリを受賞したファイナルフローラの二人です。
スウェーデンのヴィクトリア王女様と一緒に
満面の笑顔が印象的な機関誌となりました。
このように冊子の表紙を飾るのは、その年を代表する人物。
トップを飾るのは女性が多かったからか、
昔からカバーガールと呼ばれていました。
面白いことに最近、その年最もたくさん日本の雑誌の表紙を飾った
男女を表彰するイベントが開催されています。
それが3月4日の「雑誌の日」に行われるカバーガール大賞。
前年度2019年のカバーガール大賞は女優の吉岡里帆さんでした。
男性は平野紫耀さん(King & Prince)。皆さん納得ではないでしょうか。
不思議なことにカバーボーイ大賞という名称ではなく、
カバーガール大賞メンズ部門。こちらの世界は女性が優位なようです。
ではフローラが初めて世界大会に出場した
2012年の「汗」の表紙はどうなっているのでしょう。
ちょっと古い機関誌を農クの棚から引っ張り出してみましょう。
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レジェンドたちの物語

2021年02月22日 | 学校
さてこちらは2012年の農業クラブ機関誌の「汗」です。
これは園芸科学科のチームフローラフォトニクスが初めて
ストックホルム青少年水大賞に出場した年のもの。
やはり世界に飛び出していったメンバーが表紙を飾っていました。
大会出場は2011年3月11日の東日本大震災によって津波被害を受けた
海岸のサクラソウ救出やマイクロバブルによる塩害土壌改善が評価されてのものでした。
本当なら熱い思いでレスキューチームを立ち上げた先輩が出場するべきですが
2012年3月に卒業してしまうので、代わって後輩たちがチャレンジしたのです。
後輩たちは女子5名のチームですが、出場できるのは当時のルールで3名だけ。
嬉しいことに彼女たちが入学した年の園芸科学科は、高校入試で特に倍率の高い学科として
新聞に取り上げられたぐらいの高倍率。それを突破しただけあってみんな優秀でした。
全員が納得する理由を無理やり探して2名を選びましたが
落選して涙を流した子もいたぐらい。こちらも辛い選択でした。
なぜ2名?もう一人は誰?実は生物生産科野菜班の男子でした。
実はこの男子、海岸のそばに住んでいるため津波被害を受けているのです。
種差海岸に詳しいこと、震災の証人であることなどの理由で生徒会長と忙しい身でしたが
仲間としてエントリーしてもらいました。彼も優秀で卒業後は筑波大学に進学しています。
普段の課題研究は別々のチームで活動し、放課後に集まっては練習。
考えると相当やりにくい体制でしたが、この経験がのちのグランプリにつながっていきます。
残念ながらグランプリには手が届きませんでしたが、世界への道を拓いた3名でした。
卒業前の校内プロジェクト発表会。最後もう一度発表することになったフローラは
国際大会で発表した3名を発表者にして、他のメンバーは健気にPCサポートにまわります。
とはいっても3名が世界に挑戦している間に、他のメンバーも別の大会で3つの日本一。
さらに2年生を引き連れ、農業クラブの東北大会に出場するなど大暴れでした。
そんな彼女たちをバックに従えて世界を見てきた3名が前面に立つ。
ものすごく贅沢な布陣でした。確か最後の発表をした時のチーム名は
「TEAM FLORA PHOTONICS featuring ●●●」
●●●はゲストとして迎え入れた男子の名前。頑張った彼に最大の敬意を表しました。
さて問題は2020年の表紙を飾る人物。果たしてハンターズになるのでしょうか。
またハンターズといってもメンバーは4名。もしハンターズだとしたら
表紙は受賞した二人か、はたまた全メンバーか。みんなに届くまでもう少しです。
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空白の1ケ月

2021年02月21日 | 学校
どの高校でも年度末にいろいろな発行物を作ります。
名農も生徒会誌やPTA新聞、農業クラブ機関誌などたくさん作りますが
その中のひとつがこの「名農広報」。
学校が3月1日の卒業式に合わせて毎年発行する新聞です。
今年の新聞のゲラがあがってきましたが、
ご覧のようにトレジャーハンターズの世界グランプリがトップ記事です。
確かこの数年間、面白いことにトップはすべて研究活動。
それだけ名農が研究活動で活躍しているということになります。
おそらくこれが最後の校正。2月下旬には印刷された新聞が届くはずです。
さていつも気になるのですが、掲載されない空白の1ヶ月があるのです。
新聞のネタになるのはいつも新年度の4月から始まり、
3月1日の卒業式に発行するので頑張っても2月中旬まで。
つまり3月の記事は一切新聞には掲載されません。
それどころか学校の沿革にも記録されない場合がよくあります。
たかが1ヶ月、されど1ヶ月。空白期間も名農生は活躍しているのです。
特に2020年の3月はハンターズが内閣総理大臣賞と日本水環境学会から
最優秀賞をいただいています。これが名農の歴史に刻まれないのは
あまりにも悲しので今回はお願いして、なんとか遡って記録してもらいました。
昔プロ野球に「空白の1日」という事件がありましたが
学校でも存在しながら存在しない不思議な時が発生することがあります。
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