花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

小春日和に越冬準備

2023年11月28日 | 研究
朝夕は冷えていますが、日中は時折暖かな太陽が顔を出す南部町。
そんな小春日和となった先週、FLORAは2つのミッションを行いました。
そのうちのひとつをご紹介します。
これはイチジクの越冬準備。
枝にわらでできたムシロを巻きつけています。
本来なら北国には適さないイチジク。
温暖化で生育可能になったと考え、栽培に乗り出したFLORAですが
それは夏の話。問題は氷点下になる冬を乗り越えられるかです。
それも根づけば困ると思い、地植えではなく大鉢に植えたため
根圏がかなりの低温にさらされる可能性があります。
そこで何か鉢を覆うものはないかと馴化温室を探してみると
偶然見つけたのがサーマルブランケット。
一昨年、露天風呂栽培にチャレンジしていた先輩が
使い残したものです。これを鉢に巻いてみると
まるで人工衛星のような姿になってしまいました。
でもまたまた悲劇。3つの鉢を覆うには少し足りないらしいのです。
見ると中途半端な状態。シャツが短く、お腹を出しているかのようです。
とはいってももう効果がありそうなものは見つかりません。
本格的な冬が来る前に、なんとか対策したいものです。
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燃えるキャンパス

2023年11月27日 | 学校
春に紅葉するモミジが今年2度目の紅葉を迎えています。
ご覧のように真っ赤。まるでキャンパスが燃えているかのようです。
この中を歩いて登校したり、実習する名農生は本当に恵まれています。
なんとかこれをライトアップしようと
先輩FLORAが企んだのもわかるような気がします。
さて昨年から始めた愉快犯FLORAの冬のいたずら「クリスマスイルミネーション」。
今年は本日の課題研究5時間目に取り付けを決行する予定です。
6時間目は環境大臣賞受賞の取材。大忙しです。
ところで先週、関西遠征第2弾として京都に行ってきた女子3名。
大会のスケジュールをぬって京都の紅葉をチェックしました。
すると確かにきれいなのですが、まだ始まったばかり。
きっと修学旅行で3度目の京都に行く際は、真っ盛りかもしれません。
そんな京都大学で開催された大会のようすは、今後掲載していく予定です。
なぜなら明日から名農は考査、そして終わると2年生は修学旅行。
したがってFLORAは2週間ほど活動できません。
そこでネタ切れを補うために「棚からひとつかみ」ということで
大会を含め、今まで掲載していなかった活動をご紹介しようと考えています。
どうぞお楽しみに。
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授業中にスマホ

2023年11月27日 | 環境システム科
課題研究の授業中、なんとスマホを操作しているメンバーがいます。
名農では、学校へのスマホの持ち込みは許可されています。
しかし授業に支障がないように、使用時間と場所などが決められています。
これはTEAM FLORA PHOTONICSが結成した15年前にできたルール。
ところが当時からFLORAは逆行して、携帯電話やスマホを授業でフル活用していました。
スマホで撮影した調査区画像をメール送信で一括管理するのはもちろん
さまざまなアプリを活用して角度や高度の測定、さらに葉の色の数値化、仮想のラベル作りなど
研究に役立てていたのです。放課後、自主的に調査をしていた当時のFLORAメンバーにとって
カメラをいちいち借りにくるのは極めて不便。大いに最新ITの活用を推奨していました。
そういえばFLORAの農クデビュー戦は、スマホとブログを使った栽培管理システム
「サイバーダイアリー」でした。しかし最も活躍するのがストップウォッチ。
秋になると数チームに分かれて、発表練習するFLORAにとって必要不可欠。
購入してもいいのですが、各自のスマホを使うと無駄な出費が抑えられます。
このようにFLORAがITを積極的これを知っているため、学校側は問題にしませんでした。
かつて北海道農試の先生をお招きし、スマホの農業利用を講義していただいたことがありますが
電話はもちろん、農場にいながら文字や音声、写真や位置情報などを記録、発信できるスマホは
新しい農具であり、活用はアイデア次第と教わったのを今でも覚えています。
さて彼は、なんとある県の教育委員会とメールをしています。
実は依頼があり、研究活動に対しての意見を述べているのです。
意見はPCではなく、スマホから生徒自身が送れとの指示。時代は変わってきました。
授業始まりのチャイムがなると、まず筆記用具、ファイル、
そしてスマホを忘れてきていないか確認から始まるのがFLORAの最も古い流儀です。
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優しさに包まれて

2023年11月26日 | 研究
今月、上旬と下旬と2度も京都を訪れたFLORA。
来るたびにイチョウやモミジの葉が色づいてくるのがよくわかり
大会とはまた別にとても楽しいものでした。
とはいっても今年は暖かいので、
紅葉真っ盛りにはまだ早く、少し残念でした。
それに比べてこちらは先週の名久井農業高校。
京都の紅葉に負けない美しい空間に仕上がっています。
その中を歩いているのはFLORAの男子たち。
久しぶりに馴化温室で作業をした帰り道です。
名久井農業高校の魅力は、なんといっても四季を通して美しいキャンパス。
そしてこの空間を楽しむことができるのが、
わずか2学科の名農生だけというプレミア感もあげられます。
そして、のんびりおっとりした南部人気質。
キャンパスの中にはガツガツとした空気は皆無で、居心地の良さを感じます。
さらにあげれば、名農のある南部町は青森県が誇るフルーツ王国。
年中、美味しいもので溢れています。でも新幹線の発着する八戸駅までは
わずか数十分。東京まで3時間という便利さもあります。
かつて小規模、おっとり、田舎は欠点のように思えましたが
よく考えるとこれが最大の名農の魅力でした。
こんな優しさに包まれた学校で私たちは自分自身を育てています。
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武勇伝

2023年11月26日 | 研究
先週の課題研究。東京の大会に出場してきた二人が
みんなに大会の様子を報告しています。
今まではオンラインが多かったのですが、
このところ審査員と対面する大会が増えてきました。
すると急に心配になってくるのが質疑応答。
緊張感がまったく違うからです。
実は今年の戦い方は「日替わりヒーロー大作戦」。
大会ごとにメンバーとテーマを入れ替えるため
誰もが質問の矢面に立たなければなりません。
つまり明日は我が身。他のメンバーがどのように
質疑応答を乗り越えたがとても気になります。
だからみんな、2人の武勇伝に聞き入っているのです。
さてFLORAは12月中旬に仙台、下旬に徳島とまだ大会があります。
先週は女子3名で戦ってきましたが、こちらは男子チームが主役。
特に仙台は近いのでJr.含めてALL STARで臨みますが
元気のある男子3名を発表者に立て挑む予定です。
1974年、サッカーW杯でオランダ代表が用いた
全員攻撃、全員守備という戦術をTotal footballといいますが
今年のFLORAはまさにそのもの。
局面を突破する個の力と組織力で戦っています。
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