動画続きですが・・
5D MarkII 動画に関しては、すでにNETなどでも数多くレビューが載ってますが、一応今までのまとめです。
この冬から遅ればせながらですが、本格的に動画を撮り始めました。
しかし、その時はちょっと時期が悪かった。
というのは、晴れても青空になる程度で、ほとんどがモノクロの世界。
春になって総天然色になってから気がついたのですが、最も重要なのがピクチャースタイルだということです。
通常、スティルでは風景モードで撮っているのですが、これをムービーでも適用すると色がのりすぎてPCでは綺麗に見えるのですが、家庭用TVでの表示には全く向いていないことが判明。
つまり、彩度とコントラストが高すぎて使い物になりません。
ポートレイトでもダメで、結局忠実設定(ニュートラル)が一番無難ということがわかりました。
最も、スティルはRAWでしか撮らないので、常に忠実設定でも問題ありません。
それと、ファームウェアでマニュアル撮影ができるようになったのでこちらは問題解決しているのですが、やはり他の大きな問題としてコーデックがあげられます。
AVC/H.264 MPEG-4 で圧縮される映像です。
現在編集中の「ダイヤモンドダストのある風景」でも、一部5Dのデータを使用することにしています。
ところが、これがものすごく重い。
そのままのデータを使った場合、ディゾルブなどエフェクトをかけると、その都度レンダリングしないと動かない。
こんなに重いんじゃこれからが思いやられると思っていたら、最近(といっても昨年ですが・・)CANONからEOS MOVIE Plugin-E1 for Final Cut Proというプラグインが発表されました。
これは、5Dで撮影したAVC/H.264データを、編集に適した「ProRes」形式に変換してくれるというものです。
一度これに変換したデータでテスト編集したのですが、これが驚くほどスムーズ。エフェクトも問題なくサクサクでした。(ProResなので当たり前ですが・・)
でも当初問題がありました。
このデータ変換は5Dボディ、あるいはそのディレクトリをもつCFカードから直接取り込む方法しか無かったのです。
つまり、いったんPCに取り込んだデータの変換はできないのです。
「今まで撮影したデータはどうすんじゃい。」
と思っていたら、さすがに最近バージョンアップしてくれたようで、PCにコピーしたデータも変換が可能になりました。
これで一安心。
しかし、またまた最近判明した事ですが、このProResに変換すると巨大なデータ量に変貌するのです。
私の撮影方法のほとんどはフィックス(画角など固定)で、約1分前後回します。
するとおおよそのデータ量は約300~400MBほど。
これがProRes変換後はその3~5倍になってしまい、最低でも1KBはざらです。
たった1カットですよ。
これではHDDはすぐ満タンになってしまい、保存方法をどうすれば良いか考えなくてはいけません。
まだ、撮り貯めしているだけなのに、これほどの問題が生じるとは全くやっかいな道具である。
フルハイビジョンカメラを持っていれば、こんな扱いづらいカメラを使う必要は無いのですが、しばらくはこのまま進めるしかない。
次号出るであろうMark IIIは、もう少し簡単に扱えるようなカメラになっていることを願っています。
写真はFinal Cut Proの「切り出しと転送」で、AVC/H.264をProRes422に変換中のインターフェイス