偉大なワイン達 最終回
料理も華やかさを増し、フォアグラのみフランス産でしたが、愛別の茸類を使った秋の味覚、野付や佐呂間産の魚介類を使った魚料理、そしてメインは江丹別産の和牛ビーフシチューなどが振る舞われました。
どれも素晴らしかったけど、函館産アワビを使った茸料理などが特に印象的でした。
エゾアワビは本州のアワビと比べるとやや小ぶりですが、味が濃厚で身が引き締まっています。
北海道のアワビは小さくて・・とおっしゃる方もいますが、是非ご賞味を。
ワインもデキャンタしながら次々に運ばれてきます。
以前ご招待いただいたときには、一旦飲み干してから次を開けるという感じでしたが、今回はずらっと並べられ好きなように飲み比べが出来ます。
何と贅沢な・・
●シャトー・マルゴー2007 (マルゴー ボルドー)
五大シャトーの一つ、最も有名と言われるのがこのシャトー・マルゴー。
古くはルイ15世の寵姫、マダム・デゥ・パリに愛され、「あなたにとって幸福とは?」との問いに、「マルゴー1848」と応えたといい、更に、文豪ヘミングウェイは娘の名前にしたほどです。
この2007年はやや若い感じはしますが、その高貴なる血筋と味わいは「女王」の名にふさわしいワインです。
●シャトー・ムートン・ロートシルト2004 (ポイヤック・ボルドー)
ボルドー、メドックの中で最も優れたテロワールを持つポイヤック村。
このムートンは毎年変わるアート製の高いラベルも話題の一つで、2004年は英仏親和協定100年を記念し、チャールズ皇太子が南仏の松の木々とメッセージが記載されています。(写真奥)
軽めの年ではありますが、ムートン特有の香り高いワインです。
●シャトー・ラトゥル2002 (ポイヤック・ボルドー)
五大シャトーの中で最も男性的と言われるシャトー。
その酒質は筋肉質で、高貴、非常に長命であり、いわゆるオフビンテージでも振幅の少ない超良質のワインを生み出すことでも有名です。
2002年はばらつきがあった年ではありますが、低収量そして極限まで遅摘みに徹したことで、98Pという評価を得た金字塔的なワインと言われています。
●シャトー・オーブリオン1987 (グラーブ ボルドー)
五大シャトーの中で、唯一メドック以外の地域から1級に選ばれたワインで、その品質の高さが伺えます。
グラーブとは元々小石や砂利という意味だそうで、畑は小石が多く、メドックのワインとはやや違った他に類を見ないほど独自の世界を造り上げています。
1987と中でもかなり年代物で、ビンテージ特有の香りとコクで満たされていました。
●シャトー・ラフィット・ロートシルト
ここで解説といきたいのですが、残念ながら今回は準備できなかったとのこと。
他にいただいたワイン
●シャトー・モンローズ2003 (サンテステフ ボルドー)
シャトー・ラフィット・ロートシルトは日本では今品不足が起きていて、その原因は実は中国にあるのではということです。
フランスワインは日本では特に人気がありますが、ある意味日本人がこの価格にしてしまったとも言えなくはありません。
これから中国人がこれらのワインを飲み始めたらどうでしょう。
他のワインもやがて日本で品薄になってしまうのではないでしょうか。
私などにとっては今でも超高嶺の花ですが、永遠に手が届かなくなってしまいそうです。
それはさておき、今回も生涯忘れることの出来ないような経験をさせていただきました。
私に出来ることは、今後益々感性を磨き上げて、絵造りに精進していくこと。
この事をお誓い申し上げまして、次回機会がございましたら、またよろしくお願い申し上げます。
(ちゃっかりとこの場をおかりしてお願いしています)