フライパターンはいろいろあるけれど、ミッジフライのパターンにもたくさんありますね。
これらは、過去に多くのフライフィッシャーが、難しいライズに悩まされて、生み出したものに違いありません。
雑誌の特集などで見ると、ユスリカの羽化の形態までよく観察してあるなー、と感心させられることもあります。
ピューパ、ラーバ、羽化する瞬間、シャックを引きずったもの等、ユスリカの状態に合わせた形状を再現できれば、ライズするスレた魚に対し効果は大きいでしょう。また、いろいろなパターンをローテーションすることもスレた魚への対策として有効でしょうから、多様なパターンを用意することは、こういった意味でも有意義ですね。
長良川のシラメを極めたような方々には到底及びませんが、私もミッジの釣り、もっというと、双翅目に限らないミッジサイズフライの釣りが好きです。
しかし、ミッジサイズの釣り・・・ フライの視認性については思うほど問題にはなりませんが(ミッジサイズでないと釣れない状況はフラットな流れのポイントであることが多いという理由で)、そのタイイングには、私の技術と集中力では、正直、苦労しています。
なかなか取れないライズの攻略のためいろいろなパターンを巻いた頃もあったけれども、結局は、こんなごくシンプルなパターンに落ち着きました。黒のスレッドとハックルだけ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/0a/ba1fb4a8ec45f6b280357e91f0a35a65.jpg)
フライのサイズが合っていれば、フロータントやシンク剤の塗り方のコントロールで浮かせ方を変えた方が、フライを交換するより効率がよいと、最近は考えるようになりました。そして、一つのパターンでいろいろな演出をするにはシンプルなフライの方が使いやすいと感じています。フライの細部よりも、浮かせ方、流し方次第ではないかということです。また、フライにいろいろなパーツを付けるよりも細身に巻いた方が良いような気もします。
視認性のことも考えCDCを多用したこともありましたが、明らかにCDCが魚たちに嫌われていると判る場面にも遭遇しました。また、このサイズのフライの場合、魚たちはその色については、それほど厳密には見ていないように感じることが多くあります。一番汎用性が高いと思われるのが黒色ですが、オリーブ、Dk.ブラウン、ベージュなども今後は試してみようかと思っています。
このパターンのハックルは、ホワイティング社のブリーチドグリズリー・コックネック(#2)(販売時の正確なカラー名ではないかもしれないけど)を使っていましたが、多用するので、程よいサイズのハックルが少なくなってきました。
ユスリカ等のいわゆるミッジだけではなく小さな羽アリや極小のカゲロウに対応しています。写真のパターンやそれに近いパターンが活躍した釣行記事を自分のブログの中から選んでみました。
極小カゲロウ ミッジサイズのカゲロウにも有効。これのハッチの時はノーハックルでCDCのウィングを付けたパターンも使用します。
秋ヤマメ'99 羽アリのパターンとして効果がありました。
夏アマゴ'04 ユスリカの流下があったようです。
早起き 夏の朝の渋いライズもフライを小さいのに替えたらすぐに出ました。
イブニングの記憶 この年のイブニングはミッジに拘りました。
黒いユスリカ(February 3) マッチ・ザ・ハッチですかね。
寒さに震えていた(March 4) この日は小さいフライしか効きませんでした。
アマゴとアリマキ(April 18) 雑多な小さいものを食べていたようです。
レインボー&ブラウン(October 25) 管理釣り場です。この池にもたくさんのユスリカが棲んでいるようです。
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