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アキカラマツ・1~よこやまの道

 “よこやまの道”で咲き始めた「アキカラマツ(秋唐松)」。キンポウゲ科カラマツソウ属で日本全土の山野に普通に生育する。草丈は1メートルほどになり茎の上部に円錐花序を多く付ける。ひとつの花の大きさは直径8~9ミリで花弁のような萼片は開花後すぐに落ちる。雄蕊は長く10~15本あり雌蕊には花柱が無く柱頭が子房に直接付いている。
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ネムノキ・4~果実

 マメ科ネムノキ属の「ネムノキ(合歓木)」。初夏に10~20個の小花が集まった頭状花序が枝先にたくさん付いて長い薄紅色の雄蕊が目立つ。冬に葉がすべて落ちた枝にポツリポツリと果実の莢が付いているのを見ていたが、花数の割には果実が極端に少ないと思っていた。ネムノキの頭状花序には1本だけ蜜がある少し長い頂生花がありその周りにはたくさんの側生花がある。初めはこの頂生花だけしか結実しないと考えたが、先日、ひとつの花序に複数の果実が出来ているのを見たので、側生花も結実するのを確認した。その際に枝先にある花序に果実が見えなかったので、花序の位置によって不稔になるのかと考えたが、この写真で枝先の花序にも果実が出来ているのが確認できた。結論としてはネムノキは花序の中の頂生花も側生花も結実し、枝の途中や枝先の花序でも結実する。
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ヒキヨモギ・1~開花

 ハマウツボ科(←ゴマノハグサ科)ヒキヨモギ属の「ヒキヨモギ(引蓬)」。葉の様子がヨモギに似ていることから名付けられているがキク科のヨモギとは無関係。陽当たりの良い草地に生育する一年草でススキなどイネ科植物に寄生しているが、自身でも葉緑素を持ち光合成を行う“半寄生植物”。萼片は花期には長さ1.5~2センチになり先端は5裂する。花は長さ3センチほどで上唇は蕊を包んで内側に巻き込み、下唇は3裂し左右に拡がっている。
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シラヤマギク・1~開花

 長沼公園“野猿の尾根道”で咲き始めた「シラヤマギク(白山菊)」。キク科シオン属の多年草で草丈は1.5メートルにもなる。やや半日陰の野山に生育し、頭花の直径は2~3センチで舌状花がまばらに付く。シラヤマギクの花は夏から晩秋まで長く見られる。
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番外編・3~高尾山パラリンピックモニュメント

 今日からパラリンピアン達による熱戦が始まった。日本選手団は金メダル20個を目標にしているが、メダルの色に拘らず自分の持てる力を出し切って欲しい。
 せっかくなのでパラリンピックの歴史について触れておこう。その起源は第2次世界大戦で負傷した兵士のリハビリとして1948年ロンドン五輪に合わせて病院で行われたスポーツ大会に遡る。その時の種目は車いすアーチェリーで参加者は16名だったという。1952年に国際大会となり、その後五輪の年に同じ地で開催したいという希望が叶えられ1960年のローマ五輪後に第1回パラリンピックが開催された。1964年東京五輪では下半身麻痺を意味するパラプレジア(paraplegia)とオリンピック(olympic)を組み合わせた“パラリンピック(paralympic)”の造語が生まれ、その翌年には日本障がい者スポーツ協会が発足している。1988年ソウル大会からパラリンピックが正式名になり、もうひとつの(パラレル=parallel)五輪という意味も持つことになった。
 高尾山頂では4月14日にオリンピックシンボルのモニュメントが設置されていたが、今はパラリンピックシンボルの『スリーアギトス(three agitos※)』モニュメントが設置されている。この日は幸いにも遠くに夏の富士山が見えた。
 ※:agitoはラテン語で『私は動く』の意味で赤・青・緑の三日月形を組み合わせパラリンピックのシンボルマークとなっている。
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シギンカラマツ・1~片倉城跡公園

 片倉城跡公園の山道で見られる「シギンカラマツ(紫銀唐松)」。キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草で山地の林内に生育する。草丈は50~60センチで夏に茎先に複散房花序を出し純白の雄蕊が目立つ花を咲かせる。花径は1センチほどで4枚の萼片は開花後すぐに落ちる。
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コヒガンバナ・1~開花

 8月下旬には咲き始める「コヒガンバナ(小彼岸花)」。ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草で花期はヒガンバナよりも1ヶ月ほど早い。ヒガンバナは古来に中国から持ち込まれその後日本全土に拡がったが、最初に持ち込まれた1株が3倍体で種子が出来なかったため株分けによって増えていったことになる。つまり日本のヒガンバナのほとんどがクローンで同じ遺伝子を持っているためソメイヨシノのように同じ時期に一斉に花を咲かせる。一方、このコヒガンバナの染色体数は2倍体であり結実して種子が出来る
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マツカゼソウ

 ミカン科マツカゼソウ属の「マツカゼソウ(松風草)」。本州宮城県以南の山地に生育する多年草で8~10月に白い小さな花をたくさん咲かせる。爽やかなネーミングはその草姿を表しているのだろう。花径は4~5ミリで花弁は4枚。雄蕊は7~8本で花弁の外に突き出ている。日本のミカン科植物の中では唯一の草本になる。これは高尾山“1号路”のもの。
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マタタビ・2~虫こぶ

 マタタビ科マタタビ属の「マタタビ(木天蓼)」。やや湿った山地の林縁のなどに生育するつる性落葉木本で雌雄異株。6月頃に葉が白くなり直径2~3センチの花を咲かせる。写真は果実と思いきやマタタビミタマバエによって出来る虫こぶで“マタタビミフクレフシ(木天蓼実膨五倍子)”と呼ばれるもの。これは雄花に出来るようだ。
 今日“TOKYO2020パラリンピック”が開幕する。私はオリンピックのチケットは全て外れたが、パラリンピックでは『開花式』『陸上競技』『車いすバスケット』『閉会式』のチケットが当たっていた。残念ながらパラリンピックもすべて無観客となり大枚40万円が戻ってくる。
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ヤマホオズキ・1~花

 高尾山の登山道にひっそりと咲く「ヤマホオズキ(山酸漿)」。ナス科ナス属の多年草で草丈は50~60センチ。8~9月に葉腋に直径7~8ミリの下向きの花を咲かせる。花後には萼片が果実を包むように膨らんでくる
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