皆様、こんばんは。
今日の岐阜は、朝から台風11号の影響で大荒れの1日となりました。
しかしながら、そんな悪天候にもかかわらず朝から多数のお客様がお越し下さり、有難い限りです。(感謝)
さて、文錦堂始まって以来の人出となった「黄瀬戸 太田 梁 一周忌展 賛助出品:山口 真人」も、本日無事に最終日を迎えることが出来ました。
会期中は、県内外から本当に多くの方々に足をお運び頂き、改めて太田さんに対する愛陶家の方々の期待がいかに高かったのかを認識する機会となりました。
この場をお借りまして、本展開催にあたり多大なご協力を賜りました奥様の雅美さん、そして作品の手入れなどにご尽力下さった山口 真人さん、ならびに多くの来場者の皆々様方に厚く厚く御礼申し上げます。
それでは、ラストとなる今日も「私の一押し作品!!」と題して、生前、太田さんが最も制作に力を注がれた黄瀬戸による「茶陶編」をご紹介致します。
先ずは、黄瀬戸作品による2種の「茶碗」から。 よく焼き締まり、品格溢れる太田さんの茶碗に、多くの来場者が“目”を奪われました。
太田 梁 作 「黄瀬戸茶碗」 H 7.5×D11.0cm・・・・・(売約済)
太田 梁 作 「黄瀬戸朝比奈手茶碗」 H 8.2×D 9.5cm・・・・・(売約済)
※【朝比奈手(あさひなて)】 「梁のブログ」 より http://blogs.yahoo.co.jp/minotou
最近、朝比奈手についてよく質問をいただきます。 ・・・・・・。(中略)
「朝比奈」という銘のある茶碗があります。解釈は人それぞれですので興味がある方は調べてみてください。
一般的には黄瀬戸で「茶碗」として焼かれた唯一のものとして知られています。
黄瀬戸の多くが金属器を意識した作りに対して、この茶碗は瀬戸黒や志野等の作りにみえるのが一番の特徴だと思っています。
他にも釉薬が総掛けではなかったりと色々ありますが、私が「朝比奈手」と称しているのはその作りの違いです。
昔はそれほど焼物の種類が区別されてなかったでしょうし、色々な試みや過渡期の焼物もあったと思います。
例えば現代において楽焼の素材と焼を美濃の意匠と釉掛で作ったら、恐らくほとんどの方が手にとるまで瀬戸黒と判断されると思います。
それはそれで面白いのではと思ったりもしますし、もし数十年後に「朝比奈手」が他の~手のように使われていたらとか、誰々が広めたことだとかなれば、それもまた楽しみだなと思っています。
「茶碗」以外にも、本展では珠玉の茶器が数多く出展されました。 太田さんらしい繊細な仕事ぶりが伺える作品は、多くの来場者の涙を誘いました・・・。
太田 梁 作 「黄瀬戸香炉」 H 7.5×D 7.8cm・・・・・(売約済)
極限にまで薄く挽かれた蓋には六角星が刻まれ、神秘的な趣を感じさせます。
太田 梁 作 「黄瀬戸茶入」 H 6.3×D 6.8cm・・・・・(売約済)
太田 梁 作 「黄瀬戸香合」 H 3.7×D 6.0cm・・・・・(売約済)
じわりと油が滲むような「油揚肌」に草花文が刻まれた景色は、まるで桃山の名品を見るかの様です。
まるで自らの命を削ったかと思わせる太田さんの遺作群は、多くの人々に感動を与えてくれました・・・。(合掌)
今日の岐阜は、朝から台風11号の影響で大荒れの1日となりました。
しかしながら、そんな悪天候にもかかわらず朝から多数のお客様がお越し下さり、有難い限りです。(感謝)
さて、文錦堂始まって以来の人出となった「黄瀬戸 太田 梁 一周忌展 賛助出品:山口 真人」も、本日無事に最終日を迎えることが出来ました。
会期中は、県内外から本当に多くの方々に足をお運び頂き、改めて太田さんに対する愛陶家の方々の期待がいかに高かったのかを認識する機会となりました。
この場をお借りまして、本展開催にあたり多大なご協力を賜りました奥様の雅美さん、そして作品の手入れなどにご尽力下さった山口 真人さん、ならびに多くの来場者の皆々様方に厚く厚く御礼申し上げます。
それでは、ラストとなる今日も「私の一押し作品!!」と題して、生前、太田さんが最も制作に力を注がれた黄瀬戸による「茶陶編」をご紹介致します。
先ずは、黄瀬戸作品による2種の「茶碗」から。 よく焼き締まり、品格溢れる太田さんの茶碗に、多くの来場者が“目”を奪われました。
太田 梁 作 「黄瀬戸茶碗」 H 7.5×D11.0cm・・・・・(売約済)
太田 梁 作 「黄瀬戸朝比奈手茶碗」 H 8.2×D 9.5cm・・・・・(売約済)
※【朝比奈手(あさひなて)】 「梁のブログ」 より http://blogs.yahoo.co.jp/minotou
最近、朝比奈手についてよく質問をいただきます。 ・・・・・・。(中略)
「朝比奈」という銘のある茶碗があります。解釈は人それぞれですので興味がある方は調べてみてください。
一般的には黄瀬戸で「茶碗」として焼かれた唯一のものとして知られています。
黄瀬戸の多くが金属器を意識した作りに対して、この茶碗は瀬戸黒や志野等の作りにみえるのが一番の特徴だと思っています。
他にも釉薬が総掛けではなかったりと色々ありますが、私が「朝比奈手」と称しているのはその作りの違いです。
昔はそれほど焼物の種類が区別されてなかったでしょうし、色々な試みや過渡期の焼物もあったと思います。
例えば現代において楽焼の素材と焼を美濃の意匠と釉掛で作ったら、恐らくほとんどの方が手にとるまで瀬戸黒と判断されると思います。
それはそれで面白いのではと思ったりもしますし、もし数十年後に「朝比奈手」が他の~手のように使われていたらとか、誰々が広めたことだとかなれば、それもまた楽しみだなと思っています。
「茶碗」以外にも、本展では珠玉の茶器が数多く出展されました。 太田さんらしい繊細な仕事ぶりが伺える作品は、多くの来場者の涙を誘いました・・・。
太田 梁 作 「黄瀬戸香炉」 H 7.5×D 7.8cm・・・・・(売約済)
極限にまで薄く挽かれた蓋には六角星が刻まれ、神秘的な趣を感じさせます。
太田 梁 作 「黄瀬戸茶入」 H 6.3×D 6.8cm・・・・・(売約済)
太田 梁 作 「黄瀬戸香合」 H 3.7×D 6.0cm・・・・・(売約済)
じわりと油が滲むような「油揚肌」に草花文が刻まれた景色は、まるで桃山の名品を見るかの様です。
まるで自らの命を削ったかと思わせる太田さんの遺作群は、多くの人々に感動を与えてくれました・・・。(合掌)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます