社会科塾講師☆ブログ~しゃかりき!~

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大河ドラマを観て・・

2010年06月02日 11時50分07秒 | 歴史へのつぶやき&興味

「歴史好きなのに?」と思われる方もいらっしゃいますが、今年生まれて初めて、ずっと大河ドラマを観ることができています。

 

主役の役者さんが大好きなことと、幕末ということから興味を抱き、録画して観始めたら、面白くなり、最近は毎週日曜日の「龍馬伝」が待ち遠しいです。

ドラマについて賛否両論はあるでしょうが、吉田東洋さんが武市さんに発した言葉が印象に残り、それが、このドラマにハマるきっかけでした。

彼が話した内容は、

人によって価値観が違う。自分の価値観がすべて正しいと思うな!」

ということです。(うろ覚えなので、若干の違いはあります。)

確かに、自分の価値観に信念をもって、それに従って生きることは良いことで、私もそのようにして生きることを誇りにもっています。

しかし、他人に対して、自分の価値観を押し付けることは時としては良いことではありません。

もちろん、他人の価値観で許せないこと、好ましくない価値観をすべて認めるわけにはいきませんが・・。

でも、最初から相手の価値観を理解する姿勢をまったくしないで、

「あちらが間違っている!」と言って相手をシャットアウトすることは、自分の幅も狭め、結局最終的に何かを成し遂げられない可能性も高いのです。

今までの価値観を一変させることはどれだけ困難なのかも考えさせられます

また、ずっと自分を馬鹿にしていた相手に、ほめられることで、うれしくなってしまう、という恐ろしさ。

それまでの一般の既成の価値観が過去の自分を苦しめていたのに、自分もその価値観に染まっていて、結局そこから抜け出せない、という負のスパイラル。過去では平家も同じ状態だったのだと私は思っています。

貴族に馬鹿にされても、自分たちも貴族の仲間入りをしたら、そこから離れたくないんです。源氏は、そうではなく、今まで馬鹿にされてきた武士が朝廷にかわって政治をするという全く新しい価値観を生み出し、新しい世界をつくっていきます。

私は、過去の価値観も大切で、新しい価値観がすべて良いとは思いません。

でも、今までの価値観ばかりにとらわれすぎると、多くの命が失われる恐れがあるのも、ここに留めておかなければならないとも。

ドラマなので、多少の脚色はあるので、一概には言えませんが、「龍馬伝」は、当時の人々の混乱ぶりやそれぞれの生き方が上手に描かれている作品だと思っております。最終回まで楽しみに観たいと思います。誰がどのような考えや感情をもって龍馬を暗殺者にするか、という展開がとくに楽しみです。