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塾のパンフ・チラシを見る際の注意点2 国公立大と私立大の合格者数の違い

2011年07月06日 09時30分09秒 | 塾について

今回は,塾のパンフレットを見る際の注意点第二弾です。

第一弾では,合格者数と合格率の違いについてお話しました。

今回は,各学校の合格者数(合格率)を見る際の注意点(その1)ついてお話したいと思います。

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さて,塾のパンフにこのようなことが書いてあったとします。

1:国公立A大学合格者10名

2:私立B大合格者70名

※A大・B大も超難関有名大学だとします。

 

このときに,数字だけを見た場合,「B大に70名も?!」と思い,すごいと思われるかもしれません。

(ここでは70名という人数が多いか少ないか,はあまり考えなくて良いです。)

 

ここで,気をつけて見なければいけないのは,国公立か,私立か,というポイントです。

国公立が私立よりも頭が良くて,という意味ではありません。

私立の中にはとっても高い学校もあります。

 

問題なのは,

 

国公立は1つの学部しか受けられないのに対し,

私立は何学部(2~3学部)も

受験できるということです。

 

つまり,国公立A大学の合格者は10名と書いてあるので,

実際に10名の人間が合格したことになります。

しかし,私立B大学では合格者70名の中に,重複した人物がいる可能性が大なのです。

しかも,国公立のA大学の合格者の人物が,私立B大学の合格者の中に入っている可能性もあります。

 

(また,私立大の場合,付属の私立高校からの持ち上がりや内部推薦で合格した生徒だって

いるかもしれません。)

 

ですので,もしかしたら,私立B大学の,合格した人物はたとえば40名,ということになるかも・・。

 

・・・ということで,国立大か私立の大学か,で合格者数は気をつけてみる必要があります。

 

 

 

またもう1つ注意したいのが,

国公立だからすべて偏差値が高く,私立だから簡単に入れるわけではありません。

 

国公立は受験科目に文系・理系のどちらも入試に出される(センター試験),

多くの私立大は学部により文系科目,理系科目のどちらかを,ということにはなりますが,

偏差値によって合格できる・できないは変わります。

(ただし,国公立は偏差値が上~まん中の方に固まっていて,

私立はピンからキリまで,と幅広いこともあります。)

実際に同じ学部をい受けて,私立の大学は落ちて国公立には受かった,という子もいます。

 

ですので,もし具体的な大学の名前が記されておらず,「国公立大合格率70%!」など書いてあったら,

みなさんが思い浮かべている大学(たとえば東大さんや京大さん,名古屋だったら名大さん)

ではないかもしれないので,注意して考えてみましょう。

 

また,今回は大学で説明しましたが,高校・私立中学ではどうか,ということですが,

高校・私立中学では原則,1つの学校=1回しか受験しない,ということになるので,

各学校で重複する人物はいませんが,

公立の合格者と私立の合格者は重複していることがあります。

 

私立中学では,(愛知県の場合は)1人の人物がいくつかの私立中学を受験することがありますので,

(その年の入試日程を参考にしてみて),同じ受験日の学校では重複することはありませんが,

そうでない場合は重複する人物がいるということが念頭に置いておく必要があります。

 

 

ではでは,少しでも参考になれば幸いです。

 

※こちらは私個人の意見ですので絶対のものではありません。

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