ひさびさの新作投稿です。(再編集記事が続いて失礼いたしました。)
今回は、「上手な質問の答え方」について、自分なりにまとめてみようかな、と思います。
自分の方法が一番正しいものでもないですし、これが絶対なものだとは思いませんが、
教育現場を離れていると、「それまであたりまえにできていたこと」が復帰したときにできなくなっているかもしれません。
現に、小学校のころに無意識にできていた絵の描き方が、
中学・高校の勉強中心の生活になり、
ほとんど授業以外で絵を描かなくなっていたら、
大学で、思うように描けず、今でも、小学校ほど上手に味のある絵が描けません。
ピアノを弾くのも、高校でピアノ教室を辞め、10年以上ほとんどピアノを弾かなかったため、
一応弾けますが、初見で難しい曲は、簡単に弾けなくなってしまいました。手も上手に動かせず・・。
なので、10年間、教育現場で育ててきた、
自分独自のノウハウ、を、ここで書きのこし、
復帰したときに、思い出せたら、少しでも良くなるかと、思いまして。
では、本題の「上手な質問の答え方」について。
一番大切なのは、
①質問者の性格・思考・価値観、そして現在の成績を予め把握しておくこと
②質問それ自体の意図
の2つです。
①についてですが、
質問者にはさまざま性格・思考・価値観・成績の子がいます。
勝気な性格、ひかえめな性格、明るい性格など
真実を追い求める思考、目の前さえ楽なら良い思考など
正しいことがしたいという価値観、とにかく人にほめられば満足する価値観、など・・・さまざまです。
たとえば、「壬申の乱と応仁の乱の見分けがつかない。」という質問があったとします。
それを、Aさん・Bさんの2人の質問者にあわせて、どう説明していくか、を書いていきます。(あくまで1例で絶対的なものではありません。)
Aさん・・目の前の成績さえ上がればよく、どんなに「社会は理解するもの」と言っても、「丸暗記」しかしない子。
そういう子に、どれだけ詳しく説明しても、説明の間は「ぼー」と聞いているだけです。(全員ではないですが・・)
ひどいときは、嫌な顔をしたり、ほかの先生に私の説明がわかりずらい、と言ったりします。
もちろん、「丸暗記」思考の子だからと言って、私はひどい扱いはしないですし、
ゴロ合わせとかの「丸暗記」術を言うだけ、という逃げはしません。あくまで「社会」は「理解」するもので、それは曲げたくありません。
でも、その子は「とにかく用語を覚えやすくしてほしい」と思って質問している、とこちらは予測します。
そこで、Aさんに対しては、
「まずは時代が違う。
壬申の乱は飛鳥時代、応仁の乱は室町時代。
応仁の乱のあと、戦国時代が始まる、ということで応仁の乱はとくに重要な用語。」と言い、
後は、壬申の乱、応仁の乱で出てくる人物を挙げ・・という形にしていきます。
つまり、見分けのつけ方と重要度に重点を置いて説明するということ。
次は、Bさん。
Bさん・・・問題自体は解けるし、用語も覚えてる。でも、なんとなく、理解できていないのが気持ち悪い、というタイプ。
こういう子には、「教科書」「テキスト」「資料集」を広げ、
その子自身に何がわからないのか聞きながら、
問題解決していきます。
このとき、注意しなければいけないのは、
先生側が一方的に説明したりしないこと。
そして
「簡単だ。」とか言って、Bさんを馬鹿にしないこと。
そういうことをすると、
Bさんは、「私はダメな人間だ」と落ち込むか、「もうこんな先生に聞くものか!」と怒ります。
Bさんは、「わかっていることもたくさん」あるんです。
でも、何かが引っかかっているんです。
それを解決してあげたら、Bさんは格段に成績もあがるし、社会の勉強も楽しくなる。
自分だけで勉強もしていけるようになります。
Bさんが先生の説明を楽しく聞いているようなら、オマケとして豆知識も教えてあげると、喜ぶでしょう。
これはあくまで1例で絶対的なものではないですが、
こういう風に、生徒さんに応じて、説明の仕方を変えるのも、先生のお仕事の1つかな?と思います。
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※こちらは私個人の意見ですので絶対のものではありません。
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