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私はなぜ社会科の塾講師になったのか?第3回いじめからの脱却

2013年05月26日 23時13分29秒 | 私自身のヒストリー

昨日に続いて,「なぜ私は社会科塾講師になったか?」シリーズです。

 

エッセイ「なぜ私は社会科塾講師になったのか?」 

第3回 小学校時代②

 

 小5のときにいじめにあいました。

しかも,一番仲の良かった子がいじめの中心となり,クラスの大半の女子からいじめを受けました。

半年ほどいじめをうけていくうちに,だんだんと自分の存在そのものに自信がなくなり笑わなくなりました

 

 

 

そんなある日,が私の異変に気付き,

 

「アンタ,いじめにあっているんではないの?」

 

と聞いてきました。

 

 

 

私の第一声は,「違う」,でした。

 

しかし,そのあと,考えました。

 

「友達みんなが,私のことを馬鹿にする。何をやっても認めてくれない。

 それって友達と言えるのだろうか?」と。

 

 

でも,それでも,自分がいじめにあっているとは認めたくなかった。

 

なぜなら,「自分がいじめにあっている」,ということは「友達が一人もいません」,

ということを認めることです。

それは,とても恥ずかしいことだった

 

いじめにあい,誰も友達がいないのは自分の性格が悪く,能力がおとっているせいだ」と思い込んでいました。

クラスメイトの言っていることを信じ込んでしまっていた自分がそこにいました。

 

そんな私を誰ひとり愛してくれる人はいないだろう。」そう思っていました。

 

 

 

 

 

そんなときです。母が一言。

 

「どんな状態のアンタでも,私はアンタを愛しているから!」と。

 

 

え?母は,こんなひどい私でも愛してくれるの?」私はびっくりしました。

 

 

 

その母の愛の一言で,私はやっと,自分がいじめられていることを認めることができました

 

 

 

 

そのあと,母と今後どうするか相談しました。

 

母は私に,

「自分をいじめている相手と仲良くしたいか?友達がいる,という見た目のプライドを大切にしたい?

 それとも,一人でいることを選ぶ?」

と聞きました。

 

即答で,「一人でいる!」と。

 

 

よく考えると,私は,あの子たちと「友達」でいたいがため,どんなひどいことを言われようと我慢していたんですね

その私の態度が彼女たちには面白く感じるのです。

必死で平穏をよそっている私を見るのは,彼女たちにはさぞかし楽しかったんでしょう。

 

しかし,母との相談のあと,

私は一人でいることを選び,彼女たちにどんなにひどいことをされようと平気になりました

 

それで張り合いがなくなったようで,いつのまにか彼女たちは私をいじめなくなりました

 

 

 

 

小5の冬から小6の夏ごろまでは,ずっと教室では一人で過ごしました。

 

 

 

先生も,私が一人でいることに対し,全然気にしていませんでした。

おそらく,私のことを先生も馬鹿にしていたのと,

私をいじめていたグループの子をひいきしていたので,その子たちの方が「正しい」と思っていたのでしょうね。

 

いじめられているころは,一人になることが怖かった

「さびしい」のではないか?と。

 

でも,

いじめられているときよりも一人でいるときの方が,

さびしくもなかったし,孤独も感じられなかった

 

それよりも平穏な気持ちが,そこにはありました

 

なぜなら

 

「私がどんなことをしても,それを否定する人はいない。

 自分が好きなことを,正しいと思うことをしてもいいんだ!」

という安堵感じがあったから。

 

放課中の教室では,本を読んだり絵を描いたりしていました。

どんなジャンルの本を読んでも「子供っぽい!」なんて馬鹿にされない。

絵を描いても「下手!」と言われないなんて,とても幸せでした。

 

当時,読んでいた本は,図書館にあった,「まんが日本の歴史人物」でした。

ちなみに最初に読んだのが「春日局(徳川家光の乳母。)」。

当時は歴史に興味がなかったのですが,現在の世界だと友達だの恋愛だのがテーマなのが多いので,

そういう現実感がない作品が読みたくて,歴史ものに手を出しました。

 

それが,今考えると,私の歴史好きの第一歩だったのかもしれませんね

 

 

家では,マンガを読みまくりました。

四歳離れた弟もいたので,弟と一緒に,弟が観ていたアニメを見たりも。

「子供っぽいアニメやマンガを見ても,誰も文句を言われない。」という安心感。

 

今でもマンガが大好きで,マンガまで趣味で描くようになった自分。

その第一歩も,この家で過ごしたマンガ&アニメ生活だったかもしれません。

 

 

この「いじめ」のあとの過ごし方が,現在の自分の好きなものをつくる礎になったといえばなったのです

でも,「いじめられてよかった」とは全く思いませんが。どんなことでも「いじめ」は許せません。

 

 

また,私がいじめられた際に彼女たちに馬鹿にされたのは,

「マンガを読むこと(恋愛・部活マンガ以外のマンガが好きであったこと)」

「絵が下手なこと(本当は上手だったのですが・・)」

「勉強ができないこと」

の三つが中心でした。

 

「マンガを読むこと」と「絵が下手なこと」の二つは,小学生の1人での生活で,ある程度解消されたのですが,

 

「勉強」に対しては,中学校に入るまで解消されませんでした

 

 

小学校の勉強,とりわけ,「算数」「理科」「社会」が苦手でした。

 

しかし,中学からどんどん勉強ができるようになりました

そのあとで,何故小学校で「算数」「理科」「社会」が苦手なのかの理由も明らかになりました。

 

ではでは次回から中学生編に突入です。

 

 

 

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