新☆歴史模擬授業 第六回ルネサンスです。詳細は,前の記事「ご注意」をご覧いただくようお願いいたします。
※わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを
引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。
不快な気持ちになった方には申し訳ありません。
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キンコーンカンコーン
「さて,今日は文化の歴史。ルネサンス(ルネッサンス)を行います。」
「ひさしぶりの文化史だ!」
「そうだね。でも,このルネサンスは,文化史の中でもとくに重要。
なぜなら,このルネサンスがなければ,のちの17~19世紀の市民革命という今の私たちの政治体制の
基礎となる社会はなかったとも言えるから。」
「ほえー,そんなに歴史に影響を与えた文化なんだ。」
「そういうこと。
このルネサンスなんですが,
前々回・前回習った,宗教改革・大航海時代とほぼ同時期に
おこった文化なのね。」
「宗教改革って,それまでは教会中心のキリスト教(カトリックしかなかったのが,
聖書中心のキリスト教など(プロテスタント)が出てきたことだよね。」
「よく覚えてるね!」
「うふっ。」
「大航海時代も,それまでヨーロッパとアジアの一部しか知らなかったヨーロッパ人が
アメリカ大陸など,今まで知らなかった世界と出会った時代だったね。」
「航海技術も発達したから,船で遠くまで行けるようになったんだよね。」
「そういうこと!みなさん,しっかりと理解しているね。
宗教改革も大航海時代でも,それまでの価値観が一変した時代だと言っても良いよね。」
「それまではあたりまえだと思っていた価値観・生き方以外のものが存在することに
ヨーロッパ人は気がついたんだ。」
「そういうこと。じゃあ,文化でも,それまでの価値観が一変する。それがルネサンスというもの。」
「そうつながるんだ!」
「では,ここから本日の内容。
まずルネサンスとは,「再生」という意味のフランス語。
14~16世紀にかけてイタリアを中心にしておこった古典文化を手本として華やいだ,
人間尊重の文化運動のことです。」
「ほえほえ??」
「こういう風に言うと難しいよね。
つまり,簡単に言えば,
古代ギリシャ・ローマの文化を復刻バージョンが流行った文化!だと思えばいいよ。」
「あ,古典文化というのは,古代ギリシャ・ローマの古典(古い)文化と言う意味ね。」
「じゃあ,古代ギリシャ・ローマの文化ってどういうものだったかというと,わかるかな?」
「古代ギリシャ・ローマの歴史は以前習ったけど,文化は習ってない覚えが・・。」
「うん。文化というカテゴリーでは習ってないよね。でも,政治的な歴史は覚えてないかな?」
「えーと,たしか,民主主義の政治をしていた気が・・。
みんなで議会で集まって,話しあって決めて~,と。」
「そうそう!つまり,今の政治みたいな感じだったんだよね!思い出した!」
「古代ギリシャ・ローマというのは,民主政治を行い,理想論よりも現実的な世界を好んだの。
土木技術や科学なども発達してたね。
それに,民主政治の基本ってみんなが主役でしょ!みんなの意見を聞いて,1つの政治が動くんだから。」
「うん。」
「つまり,だれでも主役になれるってことは,みんなが人間らしく生きられるってことじゃない?」
「え?人間らしく?それってあたりまえでは?」
「今はそうだね。個性を大切にする時代だもんね。
でも,古代ローマ帝国がゲルマン民族の大移動により滅亡し,中世ヨーロッパの世界になってからは,
そうじゃない。」
「あ,そういえば中世ヨーロッパの中心って,キリスト教だったね!」
「そうだね。そうすると,神にささげることが良い生き方だ,ということになる。
だから,嫉妬や欲にまみれた泥臭い人間らしさよりも,
清廉・潔白にいきようとする聖人のような生き方を大切にするのよね。(みんながみんなそうではないし,
血みどろの事件もよくおこっていましたが・・)」
「ほえー。人間らしく,というと,自分の心に正直に,正直になれば欲とかどうしてもあるもんね。」
「そうそう。」
「また,中世ヨーロッパは,自分たちの住んでいる地域で一生を終える人が多く,
ほぼ農業をし,自給自足の生活。そして彼らの頂点にたっていたのがキリスト教,そして教皇でした。」
「うん。狭い世界しか知らなかったんだねよね。」
「しかし,11~13世紀の十字軍でヨーロッパの人々はキリスト教以外の広い世界を知る。
古代ギリシャ・ローマ文化を受けついだビザンツ帝国(東ローマ帝国)の文化に触れる。
また11~13世紀にかけ古代ギリシャの文献を大切したイスラーム文化にも触れ,それを勉強した。
同時期の宗教改革も大航海時代もルネサンスの考え方が根本にある。
人はそれぞれ,色んな世界を知ろう!とね。
こうして,古代ギリシャ・ローマ文化が14~16世紀に復活した。それがルネサンスね。」
「ほえー。」
「つまり,ルネサンスは,それまでの神の前の清廉潔白な人間ではなく,人間らしさを大切にしたのね。
ルネッサンスの作品を見ると,その描かれた人物がどういう性格をしているのかが読み取れるの。
それこそ,人間らしいでしょ。」
「うん。」
「ルネサンスで代表的なのが,画家だとレオナルド・ダ・ビンチ,彫刻家(画家としても有名)の
ミケランジェロ,などね。」
「レオナルド・ダ・ビンチは知っている!『モナリザ』の人だ!」
「そうだね。中学では,ルネサンスという言葉だけで,あまり作品名は聞かれないので省きますが,
もし興味があれば,先生のところに質問に来てね!」
「はーい!」
「では,今日はここまで。
中学のテストでは「ルネサンス」という言葉か「ルネサンスの意味は?」ぐらいしか出題
されないけど,
「ルネサンス」が我々の歴史に影響を与えたのは確かだし,ルネサンスを理解すれば
ヨーロッパ史の大半が理解できるものなので,説明しました。」
「テストで出ないから省かれると,他の歴史までわからなくなることってあるもんね。」
「社会は理解して初めて点数とれるものだもんね。」
「そういうこと!そう言ってもらえるとすっごくうれしい!ではでは終わります。起立!礼!」
「ありがとうございました。」
キンコーンカンコーン
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わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを
引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。
不快な気持ちになった方には申し訳ありません。
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