今回は,定期テスト対策授業と受験対策授業の違いについて。
定期テスト対策授業と受験対策授業は,大きな違いがあります。
定期テスト対策では,「習ったことを徹底させる」ことが大切。
ですので,英語だったら教科書の新出単語や文章,
社会や理科では用語はしっかり暗記させなきゃいけない。
また5教科すべてに言えることは,良く出る出題パターンは押さえて,
確実に点数が取れるような指導をしなければいけないということです。
受験対策は,「いかに点数を取るべきところで取るか」
ということに力をつけさせることにあります。
英語が,定期テストの違いがとくに謙虚です。
長文読解問題を勉強した際に,定期テストのように,知らない単語を覚えさせたり,文章を暗記させる,
ということより,知っている単語を使い,どのように予想して解くか,ということを徹底させます。
もちろん,最低限覚えなけえばいけない単語・連語はあるので,それは暗記させますが,
とにかく知らない単語や文法があろうが,予想して自分で考えて文章読んで,答えを導く,という感じです。
社会も,定期テストと受験問題では出題のされ方は違います。
定期テストでは用語を聞くものが中心ですし,
1つの分野(歴史なら時代,地理なら場所)からしか出されません。
しかし,受験問題は複合問題になります。
地理で習った内容と歴史で習った内容がドッキングしたり,
歴史では,文化史とか人物史などの1つのテーマで出されるので,
歴史のすべての流れがわかっていないといけなかったりするんですね。
ですので,
社会の受験対策授業も,
今まで勉強したことからどうくっつけて解き切るか,とか,
知らない言葉とか出てきても,
漢字や前後の内容からある程度予想して解く,というお話をします。
私はどちらかというと,受験対策授業の方が好きです。
(定期テスト勉強より受験勉強の方が好きでもあります。)
その理由は,
定期テスト対策だと「習っていない!」とか
「○○塾では,対策授業と同じ問題が出題されたのに!」と批判を受けることが少ないからです。
実際には授業で教えているんですが,少し違う角度から出題されると,
「先生に教えてもらてない!点数が取れなかったのは先生のせいだ!」と怒る子がいるのです。
もちろん,こちらは色んな出題方法を研究して教える努力はしています。
しかし,学校の先生独自の考え方で出されたものや,
口では「こういう風に聞かれることもある」と言ってあるけれど,生徒自身がメモを取らないので,
証拠が残っていないことも。なるべく,文書に残る形で問題プリントを作るのですが,
万が一バージョンも作って配布すると,多すぎて,逆に生徒が混乱したりして。
とくに,真面目な子が「え・・こんなのも出るの!」とびっくりして,そういう子にしなくてもよい努力をさせてしまう
ことは嫌です。
なので,多少はクレームがついても,私の自己保身によってまじめでやる気のある子が被害を受けることが
ないよう気をつけています。
もちろん,定期テストで点数がとれるような努力はします!
・・ということで,定期テスト対策では,必要以上に気を使うので,辛いことが多いです。
その点,受験勉強はガチでいけるから好きです。
生徒たちも受験近くになると真面目になるし,
先生のせいだ!とクレームをつけられても,「人のせいにしているかぎり,能力は上がらない!」と
本気で怒ることができるから。
もちろん,受験の結果次第ではすっごく辛いことも多く,
その辛さは定期テストのときよりも数倍大変なのですが・・・。
※こちらは私個人の意見ですので絶対のものではありません。
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