手打ち蕎麦の技術が仮に10だとしれば、珈琲焙煎の技術は1か2程度のものでしかありません。誰でも出来ます。
私が学んだ時にもそう言われました。これは「単なる作業です。」と
焙煎作業で、決して職人技なんて必要ありません。(ただ、そう思いたい人があるだけです)
コーヒー大国のアメリカでも、これで職人風ふかしてる人はいません。どちらかといえば単純労働に近い。
簡単な物事を難しく言うのは自己満足でしかありません。
もし【秘密・秘伝】があるとすれば、明かせば誰にでも真似出来るから秘密にしておきたい程度のものが多いです。
ところが、腕の良い大工さんの仕事は目の前で見せてもらっても決して真似出来ません。例えばカンナ仕事一つでもそうですね。
色々反対意見もあるとは思いますが、
私は、コーヒーの多くの情報が皆様に広く周知されて、消費者を含めた全体のクオリティーが上がれば良いと思います。
例えば、焙煎方法が日々の湿度によって変ると言うなら、どう変るのか?どう操作を変化させるのか?明らかにすれば良い。例えば、今日は昨日より10%湿度が高いなら、一体どう焙煎を変えて、変えてない焙煎豆と同時に飲み較べなければ意味がないわけです。
第三者に、同じ条件下で出来上がりがどう違うか試飲させなければ意味がない。
そういう質問に「職業上の秘密だ」と言ってしまっては???身も蓋もない。
そこが「勘仕事」なんですという人は、結局は勿体つけて教授料を取るか弟子をタダ同然で使い、仕入れ先も教えない。
全部、金儲けの為の秘策です。
そのグループに入らなければ手に入らない豆だと、暗示にかけます。そして独立してもその修行先から生豆を買わなければならないなら、そんな仕事は止めた方がいい。
自由選択出来ないなら、これは奴隷です。せっせと本部の為にリスクだけ自分持ちにあせられてる哀れな仕事です。
【珈琲焙煎道】【珈琲焙煎士】なんてものはないのです。
どっかの馬鹿が作った造語でしかありません。
もう一度書きます、珈琲焙煎は実に単純な作業です。誰でも出来ます。
但し、珈琲の産地が多く、それに合わせ煎り度の違いはあります。
■現実に、当教室で生徒さんが煎った豆も、私が煎った豆も同じです。多くは難しいと言われるコロンビアの豆ですが、最初にちょっとしたアドバイスだけで誰でも煎れます。
■半可通って言葉があります。煎れば判るのが珈琲です。難しいと思わせるのと高く売れるのです。これも秘法ですね。