◆昨日の焙煎教室をよく読んだ方は理解出来ると思います。結構質問が来ましたので、すこし回答させていただきます。焙煎教室ではR-103も使いますが、この目的は、
① R-101よりも、R-103の方がグンと使い易いということを知って頂く為。
② 機械の送風能力の違い、送風ニュートラルとは何か?
③ 半熱風・直火、右勝手、左勝手の違いとメンテナンスの仕方等・・。
◆当店のR-103 フジローヤル 珈琲焙煎機は脱煙・脱臭装置が付いている為、少しデータが違う為、汎用性があるデータとはいえない為、公表しておりませんので、ご了承下さい。
その為、純然たる【R-103】3キロ機の焙煎自習は現在、募集していませんが、現実に業務用としてはメイン機で使ってますので、近い将来、実現したいと思います。
◆しかしながら、多少のこと(判っていること)は書けると思いますので、各位様で精査して下さい。
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① 1キロで煎ろうと、3キロで煎ろうと、同じ豆を煎れば、同じ温度でハゼる筈である。(当り前ですね)
② 焙煎中、「ダンパー」を動かすことは、カロリーのバランスを当然ながら必ず崩すことになります。安定した焙煎になりません。
連続して焙煎してゆくと、温度計が上ずって行きます。(温度計を信じてる限り、焙煎は難しくなります、永遠に判りはしないです、その分、屁理屈は増えます)
③ 同じことですが、その日の「湿度」「気圧」でダンパーを弄ればブレまくるということです。
④ 目指すは20連続焙煎しても、温度計とハゼが一致した安定した焙煎です。つまり「カロリー」のバランスが取れている焙煎です。
単純に考えないで下さい。「バランス」すれば温度は止まって動きません。(静バランス)
カロリーを徐々に与えて行きますが、焙煎機自体の熱量を一定にする「バランス」です。(動バランス)。
これは当店の焙煎教室経験者しか理解出来ないかもしれません。頭で判ることは残念ながら出来ません。
あなたは何故「プロバット」や外国の多くの焙煎機に「ダンパー」が無いと思いますか?
実は、この一番大事な事を、焙煎の真髄に迫る大事なことを、誰も言及してないから、
何一つ実証出来ない日本独自の「焙煎」が本道のように思われていますが、常識から見れば、これは真反対かもしれません。
カロリーは「下」でガスで微圧計で慎重に与えながら、「上」のダンパーで気分な操作をして、ムラに逃がしているわけですから、ネットで誰か言ってる「焙煎」が安定するわけがありません。
そして、必ず狂うその温度計をまんま信じているわけですから、最初からデタラメなデータを基本に煎ってるわけです。
偉そうに書いてる人の焙煎って、この程度のものです。多くは、ダンパー弄った結果と、弄らなかった結果も比べてないお粗末なものです。2台有れば誰で検証出来ます。
当店では、3キロ機(R-103、フジローヤル)で煎るデータは1ハゼ、2ハゼ(172度、192度)、つまり「当然ながら」、それは1キロ機と同じです。
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上記のことを、汎用化させてゆきたいと思います。 残念なから昨日の教室では、消臭機のフィルター掃除を忘れた為、日本では一般的な焙煎方法、「ダンパー」をニュートラルで動かしてゆく方法で対処しましたが、温度計は昨日書いた通りブレました。
こんな方法(日本独自な方法)で煎れば、ブレます。 この程度が日本の焙煎だとは思わないで下さい。
「プロバット」を使ってる人は、こんな焙煎を横目に、真っ当な焙煎をやってると思います。
◆実は皆さん!ネットで書いてあるような焙煎は、殆どの焙煎業者さんはやってません!つまり、「湿度」」や「蒸らし」、「中点を重視」なんて殆ど誰もやってません。皆さん常識で考えておられます。
◆生豆をハンドピックして綺麗に見えるだけで、品質は高い品質の生豆とは絶対に違います。(生まれた地域、高さも違いますから味は全然違います。)、
◆焙煎は「色」では判別が絶対に出来ません。それなのに世界で日本だけ8段階に分けています。正直意味はありません。それが判る、或いは煎り分けることが凄いと思わせたいのでしょうが、馴れれば誰でも出来ます。400年歴史が古い欧州は6段階です。
こんなことを信じてる限り、「タコ焙煎」から抜け出せません。