これは昔からよくある手法。都合の悪いことAを隠そうとする場合、Bをことさらこと強調してボカス。
意図的に受け手側に勘違いさせる手法。
例えばドイツ製カメラのブランドがある。とうの昔に経営者自体は変わって、「ブランド」だけが生き残っている。
ドイツ製の有名ブランドの自動車でもそうだが日本でよく売れてるのは実は南アフリカ製だったりポルトガル製だったりあるいは中国製だったりする時代なのです。雑誌には決して書かれない。
さて、ネットで新型レンズ発売の記事が本日出ました。名前も往年に名レンズのままです。
よく作り込まれたホームページで会社案内を見ると本社はドイツの昔のままである。つまりどう読み替えてもこれは会社登記簿上の場所だけという意味である。
ご丁寧に第二工場はポルトガルのどこそこと書いてある。
つまりこれは世界中に生産拠点があるということに過ぎない。第3、第4、第5は書いていない。
何故こういう批判的なことを私が書いているかと言うと、昔から我々日本人は機械作りをドイツから学んでいるのである。往年のそのブランドを知ってる私としてはそのレンズが本当はどこで作られているかは、お金を払う価値の一部になっている。昔と同一線上のクオリティーがある程度維持されていると思いたい。
企業としては、自社で一切生産設備を持たず、株券と商標だけで売上高が出来れば企業価値高い。企画会社、IT企業みたいな。
さて、今回どう見ても日本製 OEM レンズメーカーで作ったようなレンズに80万円はどうかな?何処で作ってんの?と疑問がどう調べても出てこない。
ドイツ製なら【誇る】ように【Made in Germany】と刻印されている筈だ。が無い。(笑)
勿論、そう(ドイツ製だと)思わせたいように広告は作られた訳であるが、肝心の情報は一切出て来ず、他のことでブランドをことさら強調している。「ブランドストーリー」って奴だ。
このブランドの初期のデジタルカメラはもちろん日本製である。
モノ作りさえ不透明が時代である。
企業は往年のブランドイメージ維持の為にだけに多大な広告費を費やしているのである。
取り扱い商品自体が本業とは違うことも多い。
エスプレッソマシンも当然同じである日本人に大人気のそのメーカーはイタリアにあるが実は経営者はアメリカ人である。
でもやっぱり日本製の OEM 製のレンズに80万円も払うのは嫌である。5万~10万円迄である。
特に昨今の低脳カメラ評論家がそういうことには一切触れてないので、メーカーの言いなりである。私には不都合なことが反対に浮き上がってくる。
まあ要するに購入する消費者が勘違い(鵜呑み)するのは責任がないと言わんばかりだ。
デジタル以後カメラはもはや電化製品である1年2年で性能が陳腐化するとんでもないものである。
どう考えてもカメラメーカーが存続するためには2万3万円でコンパクトデジタルカメラを作ってた日には未来はない。
おまけにコンピューターで高性能ズームレンズが作れれば、単品レンズは余計に売れなくなると言うジレンマに陥らない為に、逆に振る、高級カメラ&単品レンズ路線は有効打である。
それは逆説的に、消費者にとっては、これは【ワナ】である。商品価値は【ブランド】だけである。
何故か?ハンドバックは買っても陳腐化しないが、カメラは電化製品だから性能は何を買っても陳腐化する。
だから、ことさらに【レンズの描写力】【ボケ味】どうのこうのと評論家に書かせる。
この根底に在るのは、勿論、日本のカメラ業界の技術力である。
昔のオーディオ評論家は企業ゴロで提灯記事で本を書いて素人を騙していた。
今では悪評ばかりしか聞こえないクズ人間である。
もう一度整理する。HPに嘘は書いてないが、不都合な真実も書いてない。
掲載情報だけで誤ったイメージ持つ責任は消費者側にある?。
これは広告の使命なのか?
安いウイスキーの色は「カラメル色素」である。広告では山の意奥くオークの樽で寝かされいると・・・
成分無調整の牛乳を100倍の水で薄めても、まだ成分は無調整である。
濃度だけが変わっている。笑。
だから、殆どの牛乳にはそう書いてある。
勘違いする側が悪いのか?
私の買いてるのは皮肉か?
ベンツのCタイプは南アフリカ製だと書くのは悪なのか?
自動車ジャーナリストの有るべき姿なのか?
エスプレッソマシンは何処のマシンを買おうと性能は絶対に変らない。味も変わらないのだ。この当り前・常識が理解出来ない奴等がバリスタと呼ばれている「カフェ坊」である。