ひろポンの“わたしにも作れますぅ” 

60’sオヤジのブログへようこそ。模型、モータースポーツ、イラストなどクルマと乗り物を中心に気ままに書いていきます。

第一回オートモービル・アート連盟作品展

2012-06-24 | Illustration
昨日は東京市ヶ谷の山脇ギャラリーで開かれている第一回オートモービル・アート連盟の作品展に伺ってきました。
オートモービル・アート連盟は長らく活動を休止していたJAAA(自動車アーチスト協会)を受け継いで
プロの乗り物アーチストの方々が集まって発足した組織です。

イラスト、絵画、クラフト、モデリングなど各方面の方々の作品が一同に介して、堂々たる素晴らしい展示内容です。
いろいろな方とお話させていただいて、知らぬ間に2時間以上も過ごしてしまいました。

全部は紹介できませんが簡単にいくつかアップいたしますね。

カードラの表紙でお馴染みの渡邊アキラ氏のデイトナ。これはアクリルと色鉛筆による手描き!です。
スーパーリアルなイラストは昔のように盛んではありませんが、デジタルでなくアナログのリアルイラストは
いつの時代にも凄い説得力がありますね。



田邊光則氏の大きなキャンバスに描かれたブガッティーとイトウYOWさん所有のデイトナ。
氏の作品でもこれらは小さいほうだとか。



こちらはペーパークラフトの篠崎氏の作品。
フォーミュラニッポンの小暮のマシンですね。プラモみたいに素晴らしい完成度。EPSONのサイトから近日DLできるそうです。
昔、AS誌のF1別冊に付いていたFW07とBT49のペパクラがありましたが、あれも篠崎氏の作品でした。



テリー佐原氏は以前、雑誌US-RACINGに描かれたトニーカナーンを。
このマシンもお馴染みですね。



ダメ飛行機を集めた“世界の駄っ作機4”表紙になった航空絵画の巨匠、佐竹政夫氏のカーチス・アセンダー。
グランドキャニオンの上を飛ぶ美しい作品。
しかし失敗作と言われる飛行機に美しいのが多いのはなぜでしょう。



こちらも大御所、斎藤 寿氏のアルファ。
クルマやカメラなどのテクニカルイラストを長年描かれて、近年はネイチャー・アートに主体を置かれていますが
何と私の師匠の協会に所属されているとか。
主に鳥類を緻密で繊細なタッチで描かれています。



今日は休館ですが、明日まで開かれていますので、お時間のあるかたは是非足を運んでみてはいかがでしょうか?

でもって、これは前身でもあるJAAAの82年の作品集です。
全部モノクロというのが残念ですが、何度も見てちょっと傷んでいるけれど大切な一冊です。



世界の猪本氏のメルセデスW125。キャプションにはアウトウニオンCタイプとありますがご愛敬。
一見似ているので間違いますね、前後逆ですが(笑)



川上恭弘氏のリジェJS-11。雑誌広告で当時見ましたがとても印象に残っている作品です。
これを見ながらエレールの1/12を作ったなあ。



テリーさんとも話しましたが、アーチストの方の平均年齢が段々上がっているそうで
若い乗り物好きなアーチストが少ないのが悩みの種だとか。(これはカーモデルにも言えることですが)。

クルマ離れとか言われるけれど、鉄道や最近は飛行機マニアの女性が多いとかで
これをブームで終わらせずに年齢性別を超えて、いろいろな形で乗り物の楽しさがもっと広がってくれることを
願わずにはいられません。