ひろポンの“わたしにも作れますぅ” 

60’sオヤジのブログへようこそ。模型、モータースポーツ、イラストなどクルマと乗り物を中心に気ままに書いていきます。

埋め合わせネタ

2025-02-08 | Miscellaneous

 

今から40年くらい前の話です。
会社を辞めてフリーで仕事を始め、駆け出しとはいえそれなりに忙しい日々を過ごしていました。

当時はパソコンやネットはもちろん家庭用のFAXさえまだ普及していなかった頃なので、イラストの打ち合わせ、ラフスケッチの確認、納品とその都度都心の広告や編集プロダクション、出版社まで出ていく日々でした。

1980年頃ですが世田谷の桜ヶ丘、馬事公苑の近くに住んでいました。
なんでかっつーと3歳の頃から小学3年まで経堂に住んでいたことがあるので、上京していつかまたあの辺に住んでみようと思っていたから。

都心まで出て行くのに小田急線の駅まで徒歩で20分以上かかるので、渋谷行きのバスを良く利用していました。
ただ世田谷通りから国道246に入ると道路が混むので、打ち合わせ時間に間に合わないとマズいのでいつも早めに出ていきます。
3〜40分程の乗車時間ですが窓から街の風景を眺めて、乗車時間も飽きることがありません。

ある時、いつものように空いたバスの左側最後部の席に座って、三軒茶屋を過ぎ246を池尻に向かう途中の出来事。
混み始めた道路でバスが止まった時にふと左の歩道を見下ろすと、ATMか何かの店舗の前でオッサンがしゃがんで〝コの字〟の木枠で囲った中に、セメントを塗っていました。
2m四方くらいの広さだった気がしますが、そこそこの厚さに車道側から後ろに下がりながら綺麗にコテでならしていたわけです。
鼻歌でも歌っているのか?見た目にも〝ノリノリの感じ〟で(笑)なんか楽しそうに見えました。
歩道を塞いでいるので、塗り終わった部分の車道側に1mほどの幅の板を渡して歩行者が通れるようにしてありました。

突然!視界の左側からママチャリのおばちゃんが走って来て、急ブレーキをかけてその板の上を渡ろうとしたのですが、カゴにいっぱい何か乗せていてバランスを崩したのか前輪が脱輪!!

思い切り仕上がったセメントの中に轍を残しながら突入し(笑)、タイヤが埋まった抵抗でチャリがストップ。
〝はぁあああああ!〟と言う声とともにおばちゃんの左足もセメントの中に………..OMG!!(・O・;

バスの乗客もその声に一斉に窓の外を見たのですが、あまりに急な出来事でオッサンは声も出せずにゆっくり立ち上がった………..。
そこでバスが動き始めてしまったのでそのあとどうなったのか……….。

〝ワレ!なにすんねん!!〟じゃなかった………..おい!何するんだよ!か?東京は(笑)
まオッサンが何て言ったかわかりませんが、また最初からやり直しです。
おばちゃんも早く足洗わんとね………..。

この話はそのあと打ち合わせの担当者にもすぐ話して(笑)笑っちゃいけないけど盛り上がった。
マンガやコントでは見たことがあるネタだけれど、実際にああゆう事ってあるんだなあと。
昨日見た映画のシーンのようにはっきり今もその光景を覚えています。
まあどうでもいいっちゃーいい話ですが、急にさっき思い出したので書きました。(^^ゞ