今週、撮影でご一緒したXさんと昼食をたべているとき、彼女が「最近読んだ本でおもしろかったものはなんですか?」と聞くので、ちょっと考えてこう答えた。
クドカンとみうらじゅんの対談「どうして人はキスをしたくなるんだろう?」です。
言ったあとで、しまった、と思ったけど、もう遅い。
amazonで「あまちゃん」関連の本を探してたらヒットしたので知らぬ間に(つまり酔った勢いで)買っていたのだが、週刊プレイボーイに連載されていたコラムを1冊にまとめたもので、その内容たるや、半分以上が下ネタで教養にも肥やしにもならない。
その中の1章に「"S"と"M"の判断基準ってなんだろう?」というのがあって、みうら氏曰く、
「プライドの高いヤツはMなんだって(笑)。『オマエのプライドを一度ズタズタにしてやろうか? 真性のMに生まれ変わることができるぞ』って予言されてさ、なぜだか一瞬、妙に納得しちゃう自分がいたんだよね。」
と語っている。
一方、宮藤氏も「夜中に知人と飲んでたら、その人のところにSMクラブでバイトしてるっていう彼女から電話かかってきたんですよ。(中略)そのクラブ主催のパーティをやってるって話で。(中略)圧倒的にMが足りてないみたいで、誰でもいいから連れてきてっていう招集がかかったんですよ。」
そのパーティで宮藤氏はブリーフ一枚で猿ぐつわを咬み放置プレイされたと語っている。そして「アンタはMだ」と認定されたとか。
万事こんな調子の対談だから、この二人には単なる与太話なのだろうが、読んでいくうちにどんどん惹きこまれて、下ネタなのになにか人間の本性というか本質のようなことを言っているようにも読めて、読後はすこし哲学的な気分も味わえる。
あっ、だけどこれは女性が読んでもまったくリアリティのない、スケベ男の猥談です。
Xさんが「読んでみたい」と言い出したので、しまったと思ったのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/2e/b8/2809de5c49dd689c972947c5594021ce_s.jpg)
ところで、きょうは台風27号が関東沖に逸れたので、8月に雨で延期していたバイクツーリングに行く。
メンバーは最近ホンダXL250Rパリダカを買ってノリノリのYさんとその友人Zさん、Aさんとわたしの4人。
Yさんはすこし若いが、あとの3人は50歳を超えたオヤジ(しかもZさん、Aさんはバイクの初心者)であるから、そんなに無茶な運転はできない。
行き先は龍神スカイラインのごまさんスカイタワーだ。
予想どおり、高野山は真冬の寒さで(寒暖計に摂氏8度と表示されていた)、途中で何度も休憩をとり、タワーに着いたのが14時くらい。
レストランで深煎りアロマコーヒーを飲んで、身も心も温まった。
が、あまりのんびりしていると根が生えてくるので、意を決して帰路につく。
走り出したとたん、冷たい霧雨が降りだし、おまけに寒さでヘルメットのシールドが曇って前が見えない。
ここで事故ったら元も子もないので、時速30~40キロに落としてのろのろと高野山を下る。
寒さと疲れで首筋の痛さがピークに達し、それ以降もう無感覚になる。
走りながら「なんでこんなつらいのに走ってるんだろ?」という気分になった。そしたら「アンタはMだ」という声がどこからか聞こえた。
ああ、そうさ、わたしはMだ。痛くて苦しいのがたのしいのさ。もっともっと走りたい。
考えてみたら、マラソンだって同じではないか。
自分の本性に気づかされた哲学的バイクツーリングであった。ああ、女王さま!
クドカンとみうらじゅんの対談「どうして人はキスをしたくなるんだろう?」です。
言ったあとで、しまった、と思ったけど、もう遅い。
amazonで「あまちゃん」関連の本を探してたらヒットしたので知らぬ間に(つまり酔った勢いで)買っていたのだが、週刊プレイボーイに連載されていたコラムを1冊にまとめたもので、その内容たるや、半分以上が下ネタで教養にも肥やしにもならない。
その中の1章に「"S"と"M"の判断基準ってなんだろう?」というのがあって、みうら氏曰く、
「プライドの高いヤツはMなんだって(笑)。『オマエのプライドを一度ズタズタにしてやろうか? 真性のMに生まれ変わることができるぞ』って予言されてさ、なぜだか一瞬、妙に納得しちゃう自分がいたんだよね。」
と語っている。
一方、宮藤氏も「夜中に知人と飲んでたら、その人のところにSMクラブでバイトしてるっていう彼女から電話かかってきたんですよ。(中略)そのクラブ主催のパーティをやってるって話で。(中略)圧倒的にMが足りてないみたいで、誰でもいいから連れてきてっていう招集がかかったんですよ。」
そのパーティで宮藤氏はブリーフ一枚で猿ぐつわを咬み放置プレイされたと語っている。そして「アンタはMだ」と認定されたとか。
万事こんな調子の対談だから、この二人には単なる与太話なのだろうが、読んでいくうちにどんどん惹きこまれて、下ネタなのになにか人間の本性というか本質のようなことを言っているようにも読めて、読後はすこし哲学的な気分も味わえる。
あっ、だけどこれは女性が読んでもまったくリアリティのない、スケベ男の猥談です。
Xさんが「読んでみたい」と言い出したので、しまったと思ったのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3c/c2/382d15aca89319e97c98aec5ec970d98_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/18/a4/2a7f1af6aa973bd9d648cdc6cf1b142d_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/2e/b8/2809de5c49dd689c972947c5594021ce_s.jpg)
ところで、きょうは台風27号が関東沖に逸れたので、8月に雨で延期していたバイクツーリングに行く。
メンバーは最近ホンダXL250Rパリダカを買ってノリノリのYさんとその友人Zさん、Aさんとわたしの4人。
Yさんはすこし若いが、あとの3人は50歳を超えたオヤジ(しかもZさん、Aさんはバイクの初心者)であるから、そんなに無茶な運転はできない。
行き先は龍神スカイラインのごまさんスカイタワーだ。
予想どおり、高野山は真冬の寒さで(寒暖計に摂氏8度と表示されていた)、途中で何度も休憩をとり、タワーに着いたのが14時くらい。
レストランで深煎りアロマコーヒーを飲んで、身も心も温まった。
が、あまりのんびりしていると根が生えてくるので、意を決して帰路につく。
走り出したとたん、冷たい霧雨が降りだし、おまけに寒さでヘルメットのシールドが曇って前が見えない。
ここで事故ったら元も子もないので、時速30~40キロに落としてのろのろと高野山を下る。
寒さと疲れで首筋の痛さがピークに達し、それ以降もう無感覚になる。
走りながら「なんでこんなつらいのに走ってるんだろ?」という気分になった。そしたら「アンタはMだ」という声がどこからか聞こえた。
ああ、そうさ、わたしはMだ。痛くて苦しいのがたのしいのさ。もっともっと走りたい。
考えてみたら、マラソンだって同じではないか。
自分の本性に気づかされた哲学的バイクツーリングであった。ああ、女王さま!