8月3~6日まで、3泊4日(小屋泊まり)北岳~間ノ岳~塩見岳を縦走した。
今回のパートナーは今月73歳を迎える K隊員。
題して「72歳の(無謀な)挑戦」。
8月3日(土)初日
△自宅 =甲府駅 =広河原 ⇒白根御池小屋
甲府駅9:00発 広河原行のバスは3台増発され4台出た。
11:15 広河原着、新しく ビジターセンターが出来ていた。
11:45 昼食をとって北岳登山口へ向かう。
天候は、暑いくらいだ。
:広河原
:登山道
樹林帯の急登を歩く。
大樺沢の分岐を過ぎての登りで、レンゲショウマが咲いていた。
小ぶりだが”凛”としたその姿は美しい。
:ベンチ
12:40 第一ベンチ、12:45 第二ベンチ 13:05 第三ベンチ通過。
(実際にはマジックインキで書きされていた)
:オミナエシ :wanted :シモツケソウ :ギンリョウソウの実
花はあまりない、野草のカニコウモリが多かった。
13:30 急登終了(と 書きされている)
:必須です
14:07 白根御池小屋へ着いた。
:wanted :クルマユリ :タカネグンナイフウロ
:ミソガワソウ :シシウド :センジュガンビ
小屋の周りに咲いていた花です。
:夕食
ここ白根御池小屋は、行政の経営する小屋(北岳山荘も同じ)。
水洗トイレが完備し、間違いなく「南アルプスNo」の小屋だ。
混んでいたが、布団は1枚Getできた。
***
8月4日(日)2日目
△白根御池小屋 ⇒北岳 ⇒間ノ岳 ⇒三峰(みぶ)岳 ⇒三国平 ⇒熊ノ平小屋
:朝食
ちなみには「富士山盛り」をオーダーした。(受けました!!)
:北岳
5:15 白根御池発、北岳はています。
:草すべり
この”草すべり”と呼ばれる急登を上っていく。
もちろんお花畑、数多く咲いていた。
:オトギリソウ :タカネナデシコ :ハクサンフウロ
:ミヤマシャジン :シナノキンバイ :マルバタケブキ
かなり登ってきました、ダケカンバが目立ちます。
:北岳
:鳳凰三山
振り返れば鳳凰三山がその山容を見せる。
:二俣分岐
6:55 二俣(大樺沢=雪渓)分岐、フェンスに囲まれたお花畑です。
フィトン(樹木が細菌を防ぐため出す物質)臭?がします。
:テガタチドリ :ハクサンチドリ :ウサギギク
:ウメバチソウ :ヨツバシオガマ(蕾) :ハクサンイチゲ・ヨツバシオガマ
:k隊員
もうすぐ尾根へ
:小太郎尾根分岐
7:15 小太郎尾根分岐に、一気に視界が開ける
:仙丈ヶ岳
:甲斐駒ケ岳
:北岳
正面には北岳が姿を見せる
:タカネツメクサ :タカネシオガマ :シコタンソウ
:イワツメクサ :イワギキョウ :ミヤマコゴメグサ
花も変わってきた、森林限界を越え、わずかな土で生きていられる花に、健気だ。
:富士山
:肩の小屋
7:50 肩の小屋に、予定より30分早い、順調だ。
一息入れて「いざ北岳」へ
:肩の小屋
ここまで登ってきた。
:タカネマンテマ、花は袋の先に咲く ↑ :ミヤマオダマキ
:チョウノスケソウ :ハハコヨモギ
:塩見岳
今日の縦走路が姿を見せる。(塩見岳は遠い)
:間ノ岳
正面は間ノ岳、北岳山荘も俯瞰できる。
:北岳山頂
8:51 北岳山頂(2回目)、多くの登山者で賑わっていた。
北岳(3193m)を紹介しよう。
~中略~ そんなに古くから名の聞こえた山であり、わが国第二の高峰でありながら、
あまり人に知られていないのは、一つにはこの山が謙虚だからである。
どうだおれは、といったような、抜きんでて人の眼を惹こうとするところがない。
奇矯な形態で、その存在を誇ろうするところもない。
それでいて高い気品をそなえている。
いつも前山のうしろに、つつましく、しかし凛とした気概をもって立っている。
奥ゆかしい山である。 (日本百名山:北岳より抜粋)
:白根岳とある
理由あってお賽銭をあげ、拝んできました。
:パッドレス
:鳳凰三山
今日の歩程1/3消化、北岳山荘へ向け下山する。
:イワヒバリ
イワヒバリ:スズメよりやや大きく、地上の岩場にいることが多い。
本州の高い山で繁殖し、秋冬はより低い山地に移動。キュルキュルなどと鳴く。
:稚児車 :キンロバイ :ムカゴユキノシタ
:北岳山荘
10:10~10:45 北岳山荘着、昼食
:中白根山
11:20 ガスが出てきた、ブルーになりながら中白根山頂
:雪渓
周囲が見えないガスの中モクモクと歩いた。
12:30~12:45 間ノ岳山頂、農鳥岳がメインルート、我々は三峰(さんぶ)岳へ
:三角点
三角点「相ノ岳」と書かれている。
間ノ岳(3189m)
~中略~しかしわれわれ山好きな者で、中央線の汽車が笹子トンネルを抜けた時、
真正面に甲府盆地の彼方を仕切った白峰三山に威容に目を凝らさない者はいないだろう。
その三つの中央、左右に長い尾根を引いてゆったりした山容が間ノ岳である。
高さは北岳より3m低く、穂高より僅か1m低く、わが国第四位だが、
その図体の大きいことは日本アルプス第一だろう。 (日本百名山:間ノ岳より抜粋)
:標示
間ノ岳~三峰岳を歩く登山者は少ない。
三峰岳までにこの標示しかなかった(分岐のない一本道だが)
:岩稜帯の稜線
岩稜帯の稜線が続く、右側は切れた谷、左側もカール(圏谷:氷河が削った谷)
:母子蓬
:仙塩尾根分岐
13:35 仙塩尾根(仙丈ヶ岳から続く長い尾根)分岐
:三峰岳
13:35 三峰(さんぶ)岳山頂、剱岳と同じ高さだが、下ってきたので高度感はない。
:三国平
14:31 緩い傾斜のハイマツ帯を下り、三国平へ。
東側に間ノ岳~農鳥岳の稜線が、見え隠れしていた。
:農鳥岳
三国平から臨む農鳥岳(3026m=日本二百名山)と西農鳥岳(3050m)でかい!!
:熊の平小屋
マルハタケブキの群落(半端な規模ではない)
丸葉岳蕗(キク科):フキに似た大きな葉が特徴で、根生葉は長さ幅とも約30cm
の腎円形。花は頭花で、直径約8cm。舌状花は10個以内、総苞は直径2cmほどの鐘形。
山地帯~亜高山帯の草地や林縁に生える。
15:10 熊ノ平小屋へ無事着いた。
:夕食
水が豊富な熊ノ平小屋。
今日も3人のスペースに2人の寝床を確保、雨音を聞きながら良く眠れた。
***
8月3日 行程:標高差726m、約3.6km、2時間30分
9:00発広河原行バス ⇒11:15 広河原 ⇒11:40 北岳登山口
⇒12:40 第一ベンチ(仮称) ⇒13:05 第三ベンチ ⇒14:07 白根御池小屋
◆ ◆ ◆
8月4日 行程:標高差446m、約9km、約10時間
5:15 白根御池発 ⇒ (草すべり) 7:15 小太郎尾根分岐 ⇒7:50 肩の小屋
⇒8:51 北岳山頂 ⇒10:10~10:45 北岳山荘(昼食) ⇒11:20 中白根山
⇒12:45 間ノ岳山頂 ⇒13:35 三峰岳 ⇒14:31 三国平 ⇒15:07 熊ノ平小屋
【その2】へ続く
*
冒険家三浦雄一郎さんは、こんなことをいっている。
「冒険と無謀は違う。
無謀は準備なしでやるが、冒険は万全の準備で臨む」
twins
いい笑顔でしょう。
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