2010年8月6日~9日表銀座を縦走してきた。
Ⓜツアー利用、TDはK室さんと、当時新人のI原君の2人です。
現地ガイドは笠原さんでした。 ↓ 笠原さんのホームページです
http://outdoor.geocities.jp/mountskifish/index
▲8月6日(1日目)
今日はバスで、新宿駅~中房温泉、燕岳登山口~燕山荘まで歩きます。
:中房温泉
11:30 昼食、12:10 晴天の中、合戦尾根を登る。
陽ざしはキツイが樹林の中を歩くので助けられる。
北アルプスの三大急登に数えられるが、「これが三大急登?」という声があがるほど
手応えがない。
13:00 第一ベンチ、13:35 第二ベンチ、14:50 富士見ベンチと休憩を入れながら、
たんたんと登る。 日が陰り、遠くで雷が鳴っている。
15:30 合戦小屋へ、ここでT崎さんから、名物「西瓜」を御相伴に与る。
⇒ T崎さんとの出会いはこのツアーでだった。
:トリカブト :コマクサ :ハクサンボウフウ :クルマユリ
16:10 樹林を抜けて「合戦の頭」へ、燕山荘も見えてきた。
:燕山荘
17:00 霧に霞む「燕山荘」へ、リュックはデポし軽装で山頂へ向かう。
往復60分の行程だ。
:オブジェ
花崗岩のオブジェが目立つ、足元も砂礫になった花崗岩。
:コマクサ
傾斜地にはコマクサが咲いていた。
笠原さんが昔に比べたら少なくなったと話していた。
(T崎さんが足を踏み入れそうだったので、やんわりと注意した)
:燕岳山頂
オブジェに囲まれたせまい山頂で、写真を撮り「燕山荘」に戻る。
団体なので大部屋に、これ以上人はこない安心感はあるが、やはりせまい。
夕食後、赤岩オーナーの話とホルン演奏を聞いた。
(演目はブラームスの第一番、私にはホルンも”ブブゼラ”の音にしか聞こえなかったが)
印象に残った話を一つ。
「山は take in take out 」持ってきたものは、持ち帰って下さいと。
:燕岳=日本二百名山を紹介しよう。
日本百「一」名山との評価もあるが、何故百名山に選定されなかったのか?
その答えは「日本百名山:深田久弥著」の後記で知ることができる。
選定基準の第二に、「私は山の歴史を尊重する。昔から人間と深いかかわりをもった山を除外
するわけにはいかない。人々が朝夕仰いで敬い、その頂に祠を祀るような山は、おのずから名山
の資格を持っている。山霊がこもっている。・・・・」と書かれている。
この「燕岳」には宗教色が見えない。頂上に祠もない、百名山に選定されなかった最大の理由が
ここにあると個人的には思っている。
*
行程:標高差1300m、約5.5km、約6時間
7:15 新宿駅 =11:30 中房温泉 ⇒12:10 燕岳登山口 ⇒13:00 第一ベンチ
⇒13:35 第二ベンチ ⇒14:50 富士見ベンチ ⇒15:30 合戦小屋
⇒16:10 合戦の頭 ⇒17:00 燕山荘 ⇒17:30 燕岳 ⇒18:00 燕山荘
「空は天の星できれいだったよ」と翌朝聞いた。
**
▲8月7日(2日目)
表銀座縦走2日目、燕山~大天井岳~水俣乗越(東鎌尾根)~ヒュッテ大槍まで歩く。
予定では8時間、長~~~い、一日になりそう・・・・・。
5:25 ガスに曇る燕山荘を発つ。涼しいというより寒い、砂礫と岩場の登山道を歩く。
:コマクサ :ミヤマコゴメグサ :ヤマハハコ
:大下り
8:00 大天井分岐、はれないガスの中、岩がゴロゴロする登りを歩く。
山頂が見えるようで見えない、息をあげながら 8:35 大天井小屋に(笠原ガイドの元職場)
:大天井岳(2992m)
8:57 大天井(オテンショウ)岳山頂へ、ガスでこの通り。
やっと晴れ間が出てきた。
槍ヶ岳の山頂は雲に隠れているが、北鎌尾根は見える。
縦走路の先は雲の中、穂高連峰がこの中にある。
:大天井ヒュッテ
大天井ヒュッテへ下る
:牛首山
9:55 牛首山は登らずにトラバース、いよいよ表銀座縦走コースへ。
:喜作レリーフ
喜作新道を拓いた猟師の喜作さんのレリーフ(本人は知る由もないが)
:ビックリ平
アップダウンを繰り返しながら稜線に、10:40 ビックリ平で昼食。
この「ビックリ平」は、ガイドの笠原さんの命名になる(昭文社の地図にも載っている)
(この写真は写真撮影が副業?のK室TDに撮ってもらいました)
:赤岩岳
正面は赤岩岳、ここを越えて行く。 11:55 赤岩岳山頂、休憩。
周囲には、多くの花が咲いていた。
:オトギリソウ :ミヤマクワガタ :タカネナデシコ
ここから西岳の鞍部にある、西岳ヒュッテへ下る。
ここで水分補給(購入)をし、大休憩。
東鎌尾根への分岐にあたる、水俣乗越への下り、難所だ。
鎖場・梯子・足元はザレて不安定、傾斜も急だ。風がないのが大きなサポートか。
14:10 水俣乗越へ、西岳ヒュッテから200m下ったことになる。
:縦走路
正面は赤岩岳か?今歩いてきた縦走路だ。
今日最後の東鎌尾根の登りがはじまる、ヒュッテ大槍までは2時間弱の歩程。
大きなピークを三つ越すとゴールだが、トラバースできず、梯子を登り降りし越えて行く。
槍ヶ岳と肩の小屋が見える。
陽ざしは強いが、尾根を渡る風が涼を運んでくれるし、岩場に咲いた花もサポートしてくれた。
:イワギキョウ :オタカラコウ :テガタチドリ
前穂高岳
常念岳
16:30 ヒュッテ大槍へ、文字通り「辿り着いた」
8時間の予定が、11時間かかった、長~~~い2日目が終った。
行程:最大標高差400m、約11時間
5:25 燕山荘 ⇒8:00 大天井岳分岐 ⇒8:57 大天井岳山頂
⇒9:55 大天井ヒュッテ ⇒10:40 ビックリ平・昼食 ⇒11:55 赤岩岳
⇒14:10 水俣乗越(東鎌尾根) ⇒16:30 大槍ヒュッテ
◆ ◆ ◆ 表銀座縦走Ⅱへ続く ⇒ ⇒ ⇒
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