「12人の優しい日本人」＠ＰＡＲＣＯ

トヨエツが見たくて映画を借りて見て、
余りの面白さに「何じゃこりゃぁ～」となった
「12人の優しい日本人」。
三谷幸喜の名前を覚えた最初の作品かも。
日本にもいよいよ陪審員制が導入される、とかいう話が出ている昨今
タイムリーな再演ですよね。

しかしまぁ豪華なキャストだこと。
それぞれが個性的で、でも調和を乱す人はいなくて
うまくバランスが取れてました。
生瀬さんに小日向さん、浅野さんは言うまでもなく上手い。
小日向さんは最近ちょっとヌケている感じの役が多いので、
理路整然とした嫌味なおじさん役、新鮮でした。

意外なキャスティングだった堀内敬子さん、しっかり目立ってました。
コミカルな役、合うんですよね。
映画では年配の方がなさっていたのですが、
こういうのも面白いなと思いました

余り舞台ではお目見えしない山寺さんや、堀部さんも
しっかりと存在感をアピール。
でも山寺さんのヅラはちょっと微妙ではないかい？
いつものあのウェーブがかった髪型ではダメだったのかしら？

最初、客席についた時、目の前にある小さい椅子に目がいったんですよ。
子供はいなかったはず、と。
荷物置き用？とか思ったのですが、
始まって椅子の数を数えてみて気付きました。
ちょこんと座らせて笑いを取るな、と。
で、そこにちょこんと座る羽目になったのが温水さん

映画では梶原善さんがおやりになっていて、
押しの強さがちょっと苦手だったんですよ。
このオッサンうるせーなぁって、ちょっと思ってしまって。
その点温水さんだと、ちょっと憎めない感じがあってよかったです。
梶原さんも好きなんですけどねー。

　　

それにしても、あんなにキレイな石田ゆり子さんが
お見合いサイトに登録してます！はないよなー
いくらでもいるでしょう？って（笑）

で、今回初舞台の江口洋介。
健闘してたと思います。
違和感なく存在してましたし。
でもちょっと他の出演者の個性に埋もれちゃってるかなぁ、と。
映画でトヨエツがやった役なのですが、
前半ほとんどしゃべらなくて、後半になって一気に美味しいところを
さらっていく、という役どころ。
ちょっとさらいきれてなかったかなぁ～。
回数重ねるともっと良くなるかもしれませんね。

　　

場面が変わらないから照明はほとんど変化せず。
音響はラストのＭ以外一切効果音がなく。
オペは余りすることなさそーだなーと（笑）
地味ぃなピン操作がなかなか上手いと思いました。

脚本は充分面白いから、もうちょっと地味めなキャスティングで
もうちょっと安くてもいいかもなぁ～、とも思ってみました