とても長いタイトルです。
「さくらひめ~もえてこがれてばんどごろし」と読みます。
亡き勘九郎さんがおやりになっていたコクーン歌舞伎のために書いた作品で,
当時は事情があって上演されなかったのだそう。
鶴屋南北原作の「桜姫」を戦後に置き換えた作品。
舞台をコの字型に客席が囲む形。
床面にはどうやらセリフが旧字体で書かれています。
雰囲気的には寺山修二の世界。
桜姫のあらすじは,なんか難しくなるので割愛させていただきますが,
原作をなぞりつつ,不思議ちゃんの「吉田」を中心に
物語が展開されていきます。
これがねー,なんか分かるようで分からん,
とても不条理な世界でして。
でも,面白い。
タイトルに「旋律隊」と入っているように,
生の音楽を使ってます。
その楽隊とストーリーが微妙に絡み合っているところも面白い。
主役の吉田を演じるのは藤間爽子さん。
とても小柄でいらっしゃるのに,とてもパワフルで魅力的。
中山さんはナイスな間男っぷり。
長塚さんはあまり表に出ず,でもその他大勢でも
長身が目立ちます。
そして狂気の伊達さん,いいわ~
結婚してすぐに女郎屋に売り飛ばされる吉田さん。
それなのに「嬉しい!」とかね,もうすごいんですよw
途中から「母さん,もう一度僕を妊娠してください」
という,藤原たっちゃんの姿が思い出されましたよ
前回の公演では,抜かりなくバックステージツアーに参加しましたが,
今回はすっかり失念しておりました。。
バックステージツアーは毎公演あって,
更に,観に行った日はプレトークまであったのに~。
ちゃんと事前リサーチしないとですね。
あ,劇団の先行だかでチケットを買うと,
オリジナルチケットと交換してくれる,というサービスがありまして。
伊達さんが,席番を書いてくれました~♪
上演事件は休憩15分を挟んで約3時間と長丁場です。
そして,絵的に皆さん,どんどん「汚く」なっていくのが,
何とも・・・・w
見応えのある作品です。
よろしければ是非♪
この手作り感満載なのも,ちょっとアングラっぽいわ~。