この作品を観たのは,ドラキュラとの連鎖公演の時でしたでしょうか。。。
ドラキュラほど何度も再演されていないので,
うすらぼんやりとしか覚えてないです。
ガラスの仮面でも使われている作品。
姫川亜弓が,乙部のりえをぎゃふんと言わせるやつww(死語w)
稽古場でも本番でも密を避けるため,
元は32人出演していた作品を,ギュッと6人に絞ってリライトしたとのことで,
必然的にモノローグが多いです。
マチソワで観たのですが,マチネはついていくのに必死だったので,
感想はまた改めて。
(もう1回観に行くしw)
カーミラ:松本慎也
ローラ:山本芳樹
ローラの父:曽世海司
シュピールスドルフ:緒方和也
ペロドン(乳母):大村浩司
ラフォンテン(家庭教師):伊藤清之
これまで,メインの2人を男性に置き換えて上演していましたが,
今回初めて,原作通り,女性2人をメインにした
カーミラバージョンも上演されました。
ヴァンパイアであるカーミラと,
そんなカーミラに惹かれるローラを軸にしたお話。
カーミラとローラが打ち解けて行く様や
ローラの気持ちの揺れ動く様なんかは,
カーミラバージョンの方がストンと入ってくるな,と。
ただ,お互いが惹かれ合うところ,
命をかけてでも一緒にいたい,という気持ちは
同性だと,あんまりピンとこないなぁ,というのが
正直な感想ですかねぇ。
どこか冷静に観てしまう気がしました。
松本さんのカーミラはとても美しくて,クールビューティー。
芳樹さんのローラは,ちょっとおしゃまでキュート。
終演後,撮影会がありましたの(´ψψ`)
撮影会あることをマチネの時に知り,
あー,カメラ持ってくるの忘れたなぁ…と。
舞台写真は,ギャラクシーだとちょっと弱いです。
曽世パパはロマンスグレーでカッコ良いです。
カーミラに娘を殺された緒方さんは,出番少な目ですが,
終始怒ってなきゃいけないので,
テンションの持って行き方が大変そう~,などと。
大村さん,ヅラがつるっと落ちたりしないんだろうか…と
余計なことを心配してみたりw
伊藤さんは安定感が増しましたねー。
男性バージョン,女性バージョンで見ると,
ジェンダー的な部分も気になってきますね。
シュピールスドルフ将軍は,カーミラバージョンでは娘を,
ゼーリヒバージョンでは息子を亡くすわけですが,
娘はただただ可愛くて,息子は将来を期待する部分もあったかな,とか。
舞踏会で声を掛けられる場面も,
ゼーリヒだと「騒がしいのが苦手」というところで気の合う男性同士,ですが
カーミラだと「キレイな女性だな」って思ったかな,やっぱり,とか。
色々考えちゃいました。
人数が少ないことと,距離を保つためか
キャスト同士が常に距離を保った作品になっていて
違和感はあまりないものの,もどかしさも感じました。
その分,カーミラとローラが抱き合う場面が際立ちますね。
カーミラ亡き後,ローラは一人でどうやって長い長い人生を過ごして行くのか
気になります。