猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

白い闇の女

2020-04-11 22:40:31 | 日記
2016年のアメリカ映画「白い闇の女」。

ニューヨークで働く事件記者ポーター・レン(エイドリアン・ブロディ)は、パーティー
会場で美しい未亡人キャロライン(イヴォンヌ・ストラホフスキー)と出会う。彼女の夫
サイモン・クローリー(キャンベル・スコット)は映画監督だったが、不可解な死を遂げ
ていた。既婚者でありながらキャロラインと関係を持ってしまったポーターは、彼女か
ら奇妙な依頼を受ける。それは、キャロラインの夫が遺したビデオを見て欲しいという
もので、彼女は何故か警察の調書や現場写真まで持っていた。ポーターは危険な罠だと
勘づきながらも調査を進める。

サスペンス映画。新聞記者ポーターは、警察も捜し出せなかった行方不明の少女を見つ
けたことで有名になり、賞を獲っていた。そのポーターに、不審死を遂げた映画監督サ
イモンの未亡人キャロラインが近づき、夫の死の真相を探って欲しいと言う。ビルの解
体現場で発見されたサイモンの死体は腐敗が進み、死因の特定にも至っていなかった。
ポーターは美しく謎めいたキャロラインの魅力に抗えず、彼女と関係を持ち、調査を引
き受けることにする。
サイモンは多くのUSBメモリーを遺しており、そのほとんどが自分とキャロラインを隠
し撮りしたものだった。サイモンは大変ないたずら好きで、それもタチが悪かった。キ
ャロラインは何故早々に別れなかったのだろう。あんな夫と暮らしていたら気が休まら
ないだろうに。サイモンの行動を見ているとイライラした。
キャロラインはポーターの妻リサ(ジェニファー・ビールス)にも接近する。勘のいいリ
サは夫の浮気相手だろうと思い、それとなくその話をポーターにするシーンが静かに怖
い。勘の良さでは男は女に敵わないのだと思った。やがてポーターやその妻子までマフ
ィアに狙われるようになり、ポーターは焦り出す。だがポーターが辿り着いた事件の真
相は意外なものだった。
悪女と思われたキャロラインはそうではなく、結構不幸な人だった。彼女の夫も義父も
本当にクズである。見ていて胸が悪くなるほどクズっぷりはいい勝負だ。なかなかおも
しろかったが、何故キャロラインが夫の死の真相をポーターに探ってもらおうと依頼し
たのかがわからなかった。ラストシーンは胸に迫るものがある。キャロライン役のイヴ
ォンヌ・ストラホフスキーがとても美しく、リサ役のジェニファー・ビールスは懐かし
かった。




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