2018年の日本映画「サニー/32」。
冬の新潟のある町で、24歳の誕生日を迎えた中学校教師の藤井赤理(北原里英)
は、柏原(ピエール瀧)と小田(リリー・フランキー)に誘拐されてしまう。山麓に
ある廃墟に赤理を監禁した2人は、かつて「犯罪史上最もかわいい殺人者」と呼
ばれ世間を騒がせた少女サニーの狂信的な信奉者で、赤理のことをサニーだと言
い張る。赤理が「私はサニーじゃない」と言っても彼らは聞き入れない。赤理に
好みのドレスを着せ、サニーを神格化する者が集うインターネットの掲示板に動
画や写真をアップしていく柏原たち。赤理は必死に脱出を試みる。
実際に起きた事件に着想を得た、白石和彌監督によるサスペンス。仕事も私生活
もパッとしない中学校教師の赤理は、24歳の誕生日にケーキを買って帰路につ
いていた。ところが自宅の前で2人の男に拉致されてしまう。そして廃墟に赤理
を監禁した男たち、柏原と小田は、赤理のことを子供の頃に殺人を犯し「犯罪史
上最もかわいい殺人者」と呼ばれているサニーだと主張する。赤理がどんなに自
分はサニーじゃないと言っても聞かない。やがてサニーを神聖化している男女た
ちが廃墟に次々にやってきて、サニーと会えたことを喜ぶ。
物語の前半と後半で雰囲気が違ってくる。前半はサニーと間違えられて監禁され
た赤理が訳のわからない状況の中で正気を失っていきながらも、何とかして脱出
しようとするサスペンスなのだが、後半は「何これ?」というような展開になる。
突拍子もない展開というか、はっきり言っておもしろくないのだ。赤理はピラピ
ラしたドレスを着せられ縛られ、インターネットの掲示板にその姿をアップされ
る。そしてサニーの信奉者たちはそれを見て歓喜の書き込みをする。
インターネットの時代だからこその映画だなあと思う。やがて廃墟に集まった者
たちは仲間割れをし、殺人に発展していくのだが、どうしてそうなってしまった
のかがよくわからない。意味不明、突っ込みどころが満載である。赤理のあの変
貌ぶりも何なのだろう。そして残念だったのが、子供の頃のサニーがかわいくな
いこと。もっとかわいい子役を使って欲しかった。とても史上最もかわいい殺人
者という感じではない。
白石和彌監督は「凶悪」や「孤狼の血」がすごくおもしろかったので期待したの
だが、本作は期待外れだった。
起きたばかりでボーっとしているノエル。ベルはまだ寝ています。
冬の新潟のある町で、24歳の誕生日を迎えた中学校教師の藤井赤理(北原里英)
は、柏原(ピエール瀧)と小田(リリー・フランキー)に誘拐されてしまう。山麓に
ある廃墟に赤理を監禁した2人は、かつて「犯罪史上最もかわいい殺人者」と呼
ばれ世間を騒がせた少女サニーの狂信的な信奉者で、赤理のことをサニーだと言
い張る。赤理が「私はサニーじゃない」と言っても彼らは聞き入れない。赤理に
好みのドレスを着せ、サニーを神格化する者が集うインターネットの掲示板に動
画や写真をアップしていく柏原たち。赤理は必死に脱出を試みる。
実際に起きた事件に着想を得た、白石和彌監督によるサスペンス。仕事も私生活
もパッとしない中学校教師の赤理は、24歳の誕生日にケーキを買って帰路につ
いていた。ところが自宅の前で2人の男に拉致されてしまう。そして廃墟に赤理
を監禁した男たち、柏原と小田は、赤理のことを子供の頃に殺人を犯し「犯罪史
上最もかわいい殺人者」と呼ばれているサニーだと主張する。赤理がどんなに自
分はサニーじゃないと言っても聞かない。やがてサニーを神聖化している男女た
ちが廃墟に次々にやってきて、サニーと会えたことを喜ぶ。
物語の前半と後半で雰囲気が違ってくる。前半はサニーと間違えられて監禁され
た赤理が訳のわからない状況の中で正気を失っていきながらも、何とかして脱出
しようとするサスペンスなのだが、後半は「何これ?」というような展開になる。
突拍子もない展開というか、はっきり言っておもしろくないのだ。赤理はピラピ
ラしたドレスを着せられ縛られ、インターネットの掲示板にその姿をアップされ
る。そしてサニーの信奉者たちはそれを見て歓喜の書き込みをする。
インターネットの時代だからこその映画だなあと思う。やがて廃墟に集まった者
たちは仲間割れをし、殺人に発展していくのだが、どうしてそうなってしまった
のかがよくわからない。意味不明、突っ込みどころが満載である。赤理のあの変
貌ぶりも何なのだろう。そして残念だったのが、子供の頃のサニーがかわいくな
いこと。もっとかわいい子役を使って欲しかった。とても史上最もかわいい殺人
者という感じではない。
白石和彌監督は「凶悪」や「孤狼の血」がすごくおもしろかったので期待したの
だが、本作は期待外れだった。
起きたばかりでボーっとしているノエル。ベルはまだ寝ています。