猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ダーク・アンド・ウィケッド

2022-11-23 23:13:44 | 日記
2020年のアメリカ映画「ダーク・アンド・ウィケッド」。

父の病状が悪化したとの報せを受けたルイーズ(マリン・アイルランド)と
マイケル(マイケル・アボット・Jr.)の姉弟は、生家であるテキサスの人
里離れた農場を久々に訪れる。そこには、母に見守られながらひっそりと
最期を迎えようとする父の姿があった。しかし母は「来るなと言ったのに
」と彼らを突き放し、姉弟は両親の様子がおかしいことに気づく。その夜、
母は首を吊って死亡。やがて姉弟は、想像を絶する恐怖に巻き込まれてい
く。

ストレンジャーズ/戦慄の訪問者」のブライアン・ベルティノ監督によ
るオカルト・ホラー。すごく怖い映画だった。ルイーズとマイケルの姉弟
は、父が危ないとの連絡を受けて長らく帰っていなかった実家を訪れる。
しかし母は自分が呼んでおきながら「来るなと言ったのに」と言って態度
が冷たい。姉弟は顔を見合わせる。父はもう意識がない状態でベッドに寝
たきりで、母と訪問看護師に世話をされていた。実家はたくさんの羊を飼
っており、母だけで世話ができるのかと思った。
夜、母が料理をしているシーンが怖い。野菜を切っている手がアップにな
り、必死でトントントンと切っているので、「指を切りそう」と思ってい
たら指4本を切断し、切断した指を更に刻んでいるのだ。ゾッとした。そ
してその後母は首吊り自殺をする。明らかに何かに取り憑かれている。シ
ョックを受けるルイーズとマイケルだが、不審な出来事は続き、この家全
体がおかしいと思い始める。
終始暗く重たく不穏な雰囲気で、とても怖い。ブライアン・ベルティノ監
督の映画を観るのは2本目だが、かなり怖い映画を作る人のようだ。「ス
トレンジャーズ/戦慄の訪問者」はオカルト系ではないので、怖さが全然
違うのだが。とにかく登場人物がルイーズとマイケル以外皆どこかおかし
い。ルイーズは独身で、マイケルは妻子持ちのようだが、マイケルはたま
らなくなって帰りたいと思うようになる。ドキッとするシーンやビクッと
するシーンが満載で、心臓に悪い。羊が一夜にしてほとんど死んでしまう
シーンも怖かった。
気になるところが2つあって、マイケルがルイーズを「お前」と呼んだの
で、姉をお前と言うかな?と思った。姉ではなく妹?と思ったが解説には
姉弟と書いてあったし。もう1つは神父が昔自分の娘が自殺して云々と話
すシーンがあったが、神父は結婚できないので娘がいるはずないのだが、
と思った。字幕(翻訳)ミスだろうか。そして物語はちゃんと対決してしっ
かり解決するラストではない。でも不満は感じない。充分推測できるから
だ。とにかく怖い映画だった。


パフェを食べに行ってきました。おいしかったです
そして店員さんがかっこよかったです