チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
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トクおばさん逝去

2017年02月25日 | チエの玉手箱
父の葬儀からまだ1か月と経っていないというのにトクおばさんが亡くなり、先週日曜日弟と共にお葬式に参列した。
こういうことは連鎖するのか?などと思う。
トクおばさんというのは、おばあちゃんの弟賢二郎おじさんの奥さんだ。
享年97歳老衰ということで大往生である。
トクおばさんは外出が大好きで、旅行によく出かけていた。
最近は週2回のデイサービスに出かけ、お友達に会うことを楽しんでいたという。

今日、母に葬儀の写真を見せると思い出話を聞くことができた。
(歳をとったせいか、最近の母は昔話をよくするようになった)


ばあちゃんは何処にも行くところがないから、(実家である)豆腐屋へチエを連れてよく行ってたのさ。
トクおばちゃんにとっては、小姑だろ?
だから、ばあちゃんのことが煙たかったかもしれないさ。
ばあちゃんはあのとおり、はっきりとものを言う人だったから・・・

豆腐屋のおんつぁんは将棋が好きでな。
よお~ぐ、うぢに来てお父さんと将棋を指してたなぁ。
何べんやっても、お父さんに勝てなくてな、そんでも次は勝ってやろうって「もう、いちばん! もう、いちばん!」つって、夜中までやってたもんさ。
それを横で、じいちゃんがニコニコしながら見てたなぁ。

にしゃばあちゃんの連れ合い(祖母の父)って人は鉄砲ぶぢなんかばっかりやってで、ちっとも働がない人でな
にしゃばあちゃんが一人で豆腐作って、売り歩いて、子どもを育てあげたのさ。
にしゃばあちゃんは大した偉い人なんだ。
そんなだから暮らしは楽じゃなくて、イチおば(祖母の姉)とばあちゃんがすすんで身を売ったのさ。
あいづらには助けらっちゃって、にしゃばあちゃんはよお~ぐ言ってだ。


 そうだったのか。そういう時代だったのだ。
 それぞれの人生があり、絡み合って、次の世代へと受け継がれてゆく・・・
 母の昔話を心に刻もうと思う。