今日は節分ですね。
数年前から、関西の風習である恵方巻がここ東北にも伝わって(実は業界の陰謀だと私は睨んでいる)きて、スーパーマーケットや寿司チェーンでは盛んに宣伝をしていますが、我が家にはそんな風習はないので、恵方巻は食べません。(業界に乗せられて、たまるか!)
でも、スーパーで、海苔や寿司酢、かんぴょうなどに混じって陳列されていた「桜でんぶ」を、なつかしくなってつい買ってしまった!(このパターンが多いな~)
チエちゃんは、この「桜でんぶ」が大好きでした。
きれいなピンク色で、甘いのにお菓子とは違う味わい。
でんぶは普通、ちらし寿司やのり巻の彩りとして使われますが、チエちゃんはふりかけのようにご飯にかけて食べていました。
あるいは、おやつ代わりにそのまま桜でんぶだけを食べていたのです。
この不思議な食べ物は何でできているんだろう?
なぞが解けたのは、中学の料理実習でした。
ちょうどこの季節だったのかもしれません。
作る料理は、ちらし寿司とはまぐりの潮汁です。
材料が準備された先生の料理台の上には、なぜか三枚におろしたタラの半身がありました。
「ちらし寿司にこんなお魚を使うのだったかな?」
そう思っていると、先生が作り方を見せてくれました。
タラを茹で身をほぐしたら、鍋に入れて火にかけ、数本の菜箸でかき混ぜながら炒り付けます。
そして、砂糖、酒、みりん、塩で味付けをして、食紅で色をつけます。
「ああ~、あの桜でんぶって、こうやって作るんだ。あれは、お魚からできてたんだ。」
それから、自分も挑戦してみましたが、タラの身は半分以上お鍋の底に焦げ付いて、出来上がったでんぶはほんのちょっとだけでした。
こりゃあ、作るよりも、買った方が絶対いいね。
そう考えたチエちゃんは、あれ以来桜でんぶを作ることは二度とありませんでしたとサ。
それに「でんぶ」ってへんな名前です。もっと、可愛らしい名前はないの~?