さよなら白熱電球 東芝が製造停止 120年の歴史に幕(朝日新聞) - goo ニュース
日本で最初に白熱電球を作った東芝が、2010年3月17日、一般白熱電球の生産を中止したそうだ。
便利で、より性能の良い物が発明されれば、古い物は使われなくなってしまう。かつては、白熱電球がろうそくやランプに取って代わったように、それは仕方のない時代の流れなのだと思う。
けれど、やっぱり、また昭和が逝ってしまうようで、淋しい。
チエちゃん家でも、確かにToshibaの白熱電球を使っていました。
電球の頭に付いたあのロゴマークを覚えているもの。現在のゴシックのTOSHIBAじゃなくて、筆記体でTの横棒が長く伸びて、楕円を作っていたあのマークです。
ちゃぶ台の上には、傘つきの電球があって、その光の下で一家揃って夕飯を食べていました。
夜中におしっこがしたくなり、布団の中でどうしようかと考えます。暗闇の中には魔物が潜んでいるように思えるから。どうしても我慢できなくなり、天井からぶら下がっている裸電球を手探りで見つけ出し、スイッチをひねると、オレンジ色の光が、部屋全体を照らし出し、なぜかホッと安心したものでした。
あれは、チエちゃんがいくつの頃だったのか・・・
座敷に、初めて蛍光灯が点いた日、昼間のように明るいと思ったけれど、蛍光灯があるのは、たった一部屋で、その他はまだまだ、白熱電球が活躍していたっけ。
白熱電球と共に思い出すのは、碍子(がいし)です。
碍子というのは、送電線の鉄塔などについている白い陶磁器の絶縁体のことで、昔は一般家庭の屋内配線にも使われていたのです。天井の梁にむき出しに配線されていました。
チエちゃん家の碍子はすっかり取り外されているとばかり思っていましたが、なんと、現役で活躍していました。
本日、実家を訪問した際に撮影してきました。
冒頭の白熱電球も、チエちゃん家で現在も使われているものです。
残念なことに、Made in China でした!