集団登校の集合場所が、
公民館から熊ん様に変わったのは、いつのことだったのかしらん。
チエちゃんのには、2つの通学班があり、チエちゃんが低学年の時にはその集合場所は公民館でした。
いつの間にか、子どもの数が減ってしまったのでしょう、通学班は1つになり、集合場所も熊ん様だけになってしまったのでした。
熊ん様の鳥居のある広場が、その集合場所でした。
この広場の脇は、田んぼになっていました。
冬のこの時期、よく晴れて、放射冷却で気温の下がった朝には、田んぼの雪解け水が真っ白くカンカンに凍り、チエちゃんたちに格好の遊びを提供してくれたのでした。
田んぼの氷を靴の先で割るのです。
そのパリンと割れる音と感触が心地よく、あちこち飛び回っては次から次へとパリン、パリンと割ってみるのでした。
気温がそれほど低くならず、薄い氷の時は、注意が必要でした。
透明なその氷は、ピシッとひびが入り、中から泥水が染み出してくるのです。
それ以上、靴を入れようものなら、泥んこの中に、はまってしまうのです。
メンバー全員が集まるまでの、たわいのない遊びなんですけどね。
今の子どもたちもこんな遊びを知っているのだろうか?