文部省唱歌に「もみじ」がある。
二部合唱のきれいな曲だ。
村の2つの小学校は、毎年秋になると合同音楽会を開催していました。
3年生以上が参加していたように覚えています。
学年ごとに演目が決まっており、奇数学年が合唱なら、偶数学年は器楽合奏という具合で、その演目は1ヵ月後に催される学芸会の出し物にもなっていたのでした。
それぞれが演奏を終えると、一番最後に参加者全員で合唱をしました。
その曲目が「もみじ」でした。
この曲は、私が在籍している間、一度も変わることはありませんでした。
ですから、4年間、毎年、毎年、音楽会の前になるとこの曲を練習したことになります。
3・4年生がメロディを歌い、5・6年生は低音パートを歌います。
前半部は追いかける輪唱で、後半にハモるのです。
40年近く経った今でも、この曲を聴くと自然に低音パートを歌ってしまいます。
子供の頃にしっかりと覚えたことは、いつまでたっても忘れないものですね。

秋の夕日に照る山紅葉(やまもみじ)
濃いも薄いも数ある中に
松をいろどる楓や蔦は
山のふもとの裾模様