母のサポートデイでした。
私が着くなり、母が言う。
「奥の部屋が、ちらがってんだよ。
一昨日、お茶箱の中 片づけっぺと思って 出したんだげんちょもなんだが疲れっちまって、そのまんまになってんの。
まったく、体力がなぐなっちまって、困ったもんだ。」
どれどれ、どんなに散らかっているのかと覗いてみると、想像ほどではなかった。
取っておく自分の冬ものは廊下に干してあり、処分するものはきちんとゴミ袋に入っていた。
残っていたのは、古いセーターの類だった。
「これは化繊だがら、捨てでいいんだ。
こっちはどうすっぺ?
昭和30年ごろ、うぢで羊を飼ってた時に、その毛糸で編んでもらったがら純毛だよ。
あんだが、これ解いて編み直すなら使ってもいいげど・・・
これナア、サキちゃんに頼んで編んでもらったセーター。
あんだが2~3歳の時着てたんだよ。可愛いがったんだよ~」
以前にもらった
ベビーカーディガンの他にこんなセーターもあったのか~
私が還暦なのだから、このセーターも60年近く経っているということになるが、デザインこそ古めかしいものの毛糸の風合いは損なわれていない。
よくまあ、こんなものを取っておいたものだと思うが、捨てられない気持ちもわかる。
とりあえず、「ブログネタにするから、私がもらっておくよ!」
ユリの支柱に残ったセミの脱け殻。今年は暑すぎるせいなのかセミの声が聞こえないな。