チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
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ゴールデンウィーク1泊旅行 その3

2010年05月11日 | チエの玉手箱
2日目、いよいよ富士スピードウェイに向かいます。
途中、国道138号線から富士山が見えました。
地元の人には、当たり前の景色なのかもしれませんが、滅多にお目にかかれない私にとっては、富士山は日本一というイメージもあって、やはり、
「わあ、富士山だ!」と感激してしまいます。私は運転していましたので、主人が撮影しました。

 
27年ぶりのFiscoは、きれいに整備されていました。
駐車場は、以前は山を切り崩した土(雨が降ると、ぬかるんで大変だった)の上であったのに、アスファルトの舗装がされていたし、このメインスタンド裏の売店辺りも舗装されて歩き易くなっていました。
ものすごい人、人、人・・・です。家族連れも多かったです。

 
以前はやっていなかった(と思う)ピットウォーク(ピットの中に入って間近にレースカーを見ることができるサービス。もちろん、別料金)もやってました。写真が小さくてわかりにくいかもしれませんが、大勢の人がピットを歩いているでしょ!

 
この日は、ネッツカップ ヴィッツレース関東シリーズ第1戦(女性レーサー)と、ポルシェカレラカップジャパン2010シリーズ第3戦、そして、メインレースのフジGT400kmレース第3戦が行われました。
写真は、ポルシェカレラカップが始まるところです。

 
こちらは、メインレース。ものすごい爆音が響いています。
スタンドから見えなくても、音で、どの辺を走っているのか分かってしまいます。


往復900kmのドライブ旅行でした! 私も、3分の1強は運転したんですよ
疲れた~ 今頃になって、その疲れが出ています。

ゴールデンウィーク1泊旅行 その2

2010年05月05日 | チエの玉手箱
 箱根温泉の湯に浸かり、運転の疲れを癒し、生ビールとご馳走をいただいた後、私は、ロビー(といっても狭いスペース)のインターネットサービスで、携帯からの投稿が成功したのかブログをチェックしておりました。
 そこへ、一人の青年がやって来て、誰も居ないフロントカウンターを覗き込んでいます。
「あの、フロントの人は居ないんでしょうか?」 彼は、私に尋ねました。
「奥に居るみたいだから、大きな声で呼べば、出てくると思いますよ。」
私のアドバイスにしたがって、彼は大きな声で、フロントに声を掛けました。

 それから、私はネットに向かいましたが、何しろすぐ側なので、そのやり取りが嫌でも耳に入ってしまいます。
彼は、飛び込みで一夜の宿を求めたようです。それも、所持金も少ないようなのです。
フロントの人も自分では判断できないと思ったのか、年配の支配人を呼びました。
支配人は、彼が自転車の一人旅であることや19歳という年齢を聞き出した後、素泊まりの料金を提示しました。
困ったような表情の彼に、支配人は
「それで、予算はいくらなの?」と訊きます。
「できれば、一万円以下でお願いしたいんですけど・・・」
「それは、出来ないよ。こちらも営業だからね。」
「はい、分かりました。」と言葉を残し、残念そうに彼は出て行きました。

 10分後、彼はまた戻ってきました。
「あの、やはり、泊めてください。」
「先程の料金で、いいのかい?」
「はい、お願いします。」

 5月に入ったといっても、標高の高い箱根の夜の外気温は10度以下になってしまいます。
それなのに、彼はGパンにパーカートレーナーという軽装です。とても野宿は無理です。
他に宿を探そうにも、疲れきっていたのかもしれません。
素泊まりというもののゴールデンウィーク中の予約無し宿泊料金としては、支配人が提示した額は良心的なものであると、私には思えました。
10分の間に、彼は、今夜の寝床を取るか、食事を取るかを逡巡したのだと思います。

 私は、インターネットを終了して部屋に戻り、処分するにはもったいないと残しておいた昼食の残りのおにぎりとサンドウィッチ、清涼飲料をレジ袋に詰めると、急いでロビーへ取って返しました。
そこに、彼の姿はありませんでした。
ああ、もう部屋に案内されてしまったんだ。どうしよう!?
食べ物を持ってきたものの、3時間前に賞味期限は切れてしまっている。
そんなものをあげても、かえって迷惑なのじゃないか・・・
でも・・・、お腹が空いているのなら、彼に食べてもらった方が良いのではないかしらん?

私も、意を決して、フロント奥に声を掛けてみました。
「あの、先程の彼、夕飯は食べたのでしょうか?」
「ああ、お聞きになっていらしたのですか? いえ、食べていませんよ。」
「もし、よろしければ、賞味期限が切れているのですけれど、おにぎりとサンドウィッチを食べてもらおうと思いまして・・・」
「おお!おお!それは、ありがたい。彼も喜ぶと思います。ご一緒に来てください。
 捨てる神あれば、拾う神あり。」

 私の差し出した食べ物を、「賞味期限が切れていても全然かまいません」と、彼は快く受け取ってくれました。
挨拶もしっかりとした青年でした。

 若い頃には、こんな無謀なことをやってしまうものです。
(私には、ひょっとしたら支配人さんも、無謀なことが出来る若さがうらやましくもありました。)
自転車で簡単に箱根越えが出来ると思っていたのか、ゴールデンウィーク中に易々と低料金の宿が見つかると高をくくっていたのか・・・
いずれにしても、今回の出来事は彼を成長させることでしょう。


 私の行為は、彼の為になったのか、ならなかったのか?
 翌朝8時30分、私たちが出立の時、彼の自転車はまだ旅館の玄関前に止まったままでした。



ゴールデンウィーク1泊旅行 その1

2010年05月04日 | チエの玉手箱
主人が、富士スピードウェイに行ってみないか?と言い出したのが、先月の第1土曜日のことでした。
そう、私たちにとっては、思い出の場所です。
その日のうちに、宿、観戦チケットの手配をし、猫たちも動物病院へ預かってもらうことにしました。
27年ぶりの富士です。
今回は、車で行くことになりました。昨年の横浜行きで、情けないことに主人は歩くことに自信をなくしたからです。

5月1日、高速道路の渋滞を心配しながら出発。今日は下りの方が混んでいて、東北道上りは、スイスイでした。
首都高も普段より、交通量が少ない感じです。

  
 高速9号深川線から、建設中の東京スカイツリーが見えました。高い、高い。感激~

  
 今回の旅行の目的はレース観戦ですが、もう一つ欲張って、東京湾アクアラインの海ほたるへ立ち寄りました。
 こちらが横浜方面(だと思います。)お天気がよく、最高のロケーション!

  
 海ほたるにあるオブジェです。

 東名高速下り線もまだ、混雑していません。なんか拍子抜け~
 お陰で、予定より早く今夜の宿、箱根に到着。

  
 そこで、私一人で辺りを散策。

  
 箱根関所跡。

  
 今も残る東海道杉並木。
 箱根関所の建物は再建されたものだけれど、この杉の樹を江戸時代の人々も見たのだなあと歴史を感じましたね。
 この場所に立ち、ここに関所が設けられた訳が分かった気がしました。
 湖と険しい山に挟まれたこの地形で、当時の人々はここを通るしかなかったのでしょう。
 そして、旅人にとって、旅の疲れを癒してくれる箱根の湯がどれほどありがたかったことかとも思いました。

 宿泊した宿で、ちょっとしたハプニングが・・・それは、次回のお話で!