江戸東京博物館で開催中の「明治のこころ」展(モース・コレクション)を拝見しました。
エドワード・モースは、アメリカの生物学者で大森貝塚を発見し、日本考古学の原点を築いたそうです。
明治10年から3回来日し、その間日本各地を見て回り、明治時代の庶民の暮らしに魅せられ、膨大な生活道具などを集め、スケッチし、記録し、写真を写しアメリカに持ち帰ったそうです。
その里帰りした貴重なモース・コレクション320点を拝見していると、明治の古き良き時代の日常が甦り、驚きの連続で心動かされた展示場でした。
モースが書いた『日本その日その日』の記録には、この子供たちの笑顔を見て、<彼らは朝から晩まで幸福であるらしい>、と書いているそうです。そして、日本は子供達の天国だと、強調したとか。
しかし、今の日本のネグレスト、虐待、いじめが絶えない現状をモースが知ったらどう思うのでしょうか・・・考えてしまいました。
障子を破ったり、提灯を壊したりして喜んでいる笑顔は、確かに天国かもしれません。
明治時代の東京銀座。
亀戸天神の藤祭り。
菊花展。
明治時代の写真は白黒なので、後で色を付けたのでしょうか。
手あぶり火鉢。ウサギの耳の所に穴が開いていますので、そこへ手をかざしたのでしょうね。