♯ 服飾ひな形 ♯
先日、押絵羽子板展を拝見した時、『服飾ひな形展』も同時開催中でした。
服飾ひな形展とは、裁縫の技術を習得するために作られた小さなひな形の作品です。
古くは明治から昭和初期の作品が展示されていました。
和洋女子大学の前身である「和洋裁縫女学校」で、学生さん達の手によって作られたそうです。
実物を縮小して作られた可愛い着物類を見ていると、女の子のままごと遊びのようにも感じましたが、この様に小さく作ることによって、学生さん達の経済的負担を軽減する目的もあったようです。
当時の服飾文化を知る貴重な作品を見せて頂き有り難うございました。
花柄の「道行」。若い頃、私も着ていましたので懐かしかったです。
袷の着物。
緋の袴。
単衣の着物。
僧服。
某女学生のご家族の写真。この学生さんは、明治14年に熊本県から上京し和洋裁縫学校で学ばれたそうです。
40時間もかけて上京したそうですから、生易しいものではありませんね。
この展示には、物作りの原点があると感じました。