プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★こだわりの価値

2014-06-07 14:43:33 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日は、「金沢百万石まつり」の前夜祭として、「加賀友禅灯ろう流し」や「こども提灯太鼓行列」等が開催され、今日はメインの「百万石行列」、夜には、「百万石踊り流し」が彩りを添え、最終日は、「薪能」や「民謡華絵巻」で3日間のフィナーレを迎える。

 この祭りは、加賀藩の祖、前田利家が金沢城へ入城した6月14日を記念して、1952年から始まったもので、当時は、「商工祭り」と呼んだ。子供の頃、学校が休みとなり、毎年、行列を楽しみに待っていた。

 しかし、いつの頃からか、観光客のために第1土曜日を挟んだ3日間開催になり、史実を変えてまでと、見物に出掛けなくなった。

 金沢の価値は、北島三郎の「加賀の女」に謳われている「謡が降る降る、加賀宝生のーー」のごとしで、路地裏に謡や琴、三味線の音が流れる風情にある。

 城下町特有の都市構造と市電、職業に由来する町名が多く残っていたが、近代化の波にのまれ、どんどん姿を消してしまった。

 政財界は、来年春の北陸新幹線開業に向けて、商都金沢を前面に出してそろばんを弾く。車両の内装や駅舎に金沢の工芸・美術の粋を集めて、「らしさ」をアピールするようだが、脚色でしかない。


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