プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★小倉城

2015-02-28 09:29:18 | 旅行記
 22日、熊本城下で一泊し、翌午前、水前寺公園を見物して小倉へ向かった。九州新幹線が開通して以降、福岡を起点として行程を組むようになってしまい、小倉を訪ねる機会が少なく、今回、熊本・小倉・岡山と三つの城めぐりを計画した。

 小倉城は、関ヶ原の戦いで戦功をあげ、約40万石の知行を賜った細川忠興が5階が4階よりも大きい「唐造り」と呼ばれる天守閣を築いた。その後、細川家が肥後へ移り、譜代大名の小笠原忠宗が入国した。

 現在の城は、昭和30年代に再興されたもので、城内には、身障者用昇降機や歴史体験コーナー等も設けられ、誰でも見学し易くなっている。城の規模では、熊本城に見劣りしたが、九州地方の歴史を思索する上で貴重な契機になった。

★熊本城

2015-02-27 09:33:45 | 旅行記
 桜島マラソン終了後、JR鹿児島中央駅から新幹線で約40分、細川五十四万石の城下町熊本市に着いた。夕食まで間があったので、早速、お目当ての熊本城へ向かった。過去、仕事で何度も熊本を訪れていたが、城をゆっくり見学するのは、実に50年ぶりだった。
 熊本城の特徴は、風雨や虫喰い予防のため、木材に黒漆や柿渋を塗った黒壁のほか、上部に行けばいくほど垂直になる「武者返し」、或いは、籠城に備えた120もの井戸の数等、加藤清正が築城の粋を注いだ。

 大阪城、名古屋城と並ぶ天下の三名城の一つだが、一大名の城としては日本一との評されるだけあって、威風堂々とした佇まいに圧倒される。また、城域は、城郭周囲5.3㎞、面積98万㎡の広大なスケールを誇り、限られた時間で回りきれない。

 もう一度、桜の季節に訪れたいと思いつつ、閉門時間に追われて下城した。

★第35回ランニング桜島

2015-02-26 08:29:11 | スポーツ

003 2月21日(土)、金沢駅午前8時5分発の特急サンダーバードに乗り、新大阪で山陽・九州新幹線「さくら」に乗換え、鹿児島中央駅に着いたのは、午後3時。フェリーで桜島に渡り、前日受付を済ませ、ホテルにチェックインしたのは午後5時を過ぎていた。


 天気予報では、「夜半から崩れ、翌日は雨」だったが、早めに雨が降り出し、翌朝、午前5時過ぎ、部屋の窓を打つ激しい雨音で目が醒めた。カーテンを開け、接岸するカーフェリーの様子を見ていたら、マラソン大会の参加者らしい人達が次々に下船して来た。

 雨脚は、一向に衰える気配を見せず、一瞬、「棄権」の二文字が頭をよぎったが、雨中をアップするランナーを見て、気を取り直した。幸い、スタート地点がホテルの前だったので、10時の整列直前の状況で判断することにした。

 午前9時30分過ぎ、雨が嘘のようにあがったので、軽めのアップを済ませ、集合場所に向かった。レース中、時折り、雨粒が落ちて来たが、気温が高めだったので、身体が冷える心配も無かった。ただ、連日の小噴火で積もった火山灰が雨で道路に流れ出し、白いシューズが黒く変色してしまった。

 レース結果は、私が1時間9分00秒(妻が1時間8分58秒)と、ともに不甲斐なかったが、最悪の場合は棄権し、次の訪問地熊本へ向かうつもりだったので、走ることが出来ただけで嬉しかった。

★北陸新幹線と有人改札の郷愁

2015-02-19 08:36:25 | 日記・エッセイ・コラム
 北陸新幹線の金沢開業初日の一番列車の指定席が25秒間で完売し、前人気は上々。金沢駅の新幹線フロアも完成し、3月14日の開業を待つばかりになった。

 在来線で、国内最速(160㎞/時)を誇った「はくたか」は、廃止され、名前だけを新幹線が引き継ぐ。高速化は、時代の流れであり、ビジネス面での効率性は格段に向上する反面、個人的には、寂しい。

 と言うのも、全国でも珍しい有人改札駅だった金沢駅が、新幹線開業と同時に、自動改札に切り替わるからだ。JR東日本管内はすべて自動改札になっているが、JR西日本管内には、有人改札県がまだまだ残っている(8県)。

 妻は、旅行に出掛ける際、金沢駅で駅員に切符を渡して、「行って来ます」と言い、戻った時に「ありがとう」と挨拶する。改札を抜けると、「無事、旅行から帰ったと実感する」と言う。

 スマホ万能時代の到来が間近なご時世だけに、駅員との切符の受け渡しに一種の温もりを感じていた。郷愁に浸っても詮無いが、JR東日本の社長が、自動改札機導入を「首都圏のお客様が、Suicaが使えず不便を感じないように、西日本に協力して貰った」と公言したニュースに腹立たしさを覚えた。

★税制のひずみ

2015-02-18 09:25:52 | 日記・エッセイ・コラム
 最近、視力が弱くなるとともに、読書量がめっきり減り、話題の本も斜め読みで事足りるので、「立ち読み」が趣味になった。

 顔見知りの本屋で、いつも立ち読みばかりでは気がひけるので、時々、ランニングに関する雑誌を買うが、図書購入費がめっきり減った。昨日、確定申告を済ませ、ぶらりと本屋に立ち寄ったら、青色申告のツボや節税対策等のハウツーものと並び、「ふるさと納税生活」なる本まで積まれていた。

 この種の本は、興味がある個所だけをパラパラと読めば十分なので、立ち読みに一番向いている。ほんの数分で1,000数百円を節約出来た。

 さて、昨年の「ふるさと納税額」全国1位の自治体は、平戸市で12億円超。本来の住民税収入額が9億円強。貴重な財政収入になるので、更にバージョン・アップを検討中とか。小規模自治体の知恵として否定する考えは無いが、「税制のひずみ」であり、射幸心を煽る制度を素直には喜べない。

 むしろ、毎年、確定申告の都度、数万円の還付金が戻ってくる税制を抜本的に見直す必要性を感じる。