プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★委縮より行動!!

2011-03-21 09:18:20 | 日記・エッセイ・コラム

 暗いニュースが続くなかで、昨日、9日振りに二人が奇跡的に救出された。色々な要因が挙げられているが、何よりも閉じ込められた空間で、絶望せずに自分で出来ることをしたことに尽きると思う。行方不明者の肉親に一縷の望みを与えただけでなく、孤立生活を送る人達をも勇気づけた。

 被災者達が汗をかき、知恵を絞って自助努力をしている一方で、だらしのないのがプロ野球の球団経営者だ。開幕時期で紛糾しているが、根本的な問題にもう少し知恵を絞ったらどうか。福島原発の電力供給量は、これから先、全く期待できない状況下で、計画停電のような小手先の節電は無意味で、恒久的対策が不可欠だ。

 東京一極集中になっている国の社会構造自体を変革する必要もあるが、関東をフランチャイズとする球団が多すぎる。この際、巨人とヤクルトが新設なった沖縄の那覇球場を1年間、臨時のフランチャイズで共用するとか、セ・パ交流戦を前半に組み、関東以外の球場で開催する等々、実施可能な案を模索すべきだ。かつては、全て昼間試合だった。

 一方、マラソン大会が、次々に中止になっている。3月18日現在で29を数えた。東北・関東エリアだけでなく、兵庫・三重・高知・山口県などでも中止を決めた。なかには、5月~6月開催予定のものまで含まれている。

 市民のささやかな楽しみまで奪う必要はなく、なぜ大会運営方法を工夫しないのだろう。例えば、参加賞を廃止し、その費用を災害復旧基金に寄付したり、参加料に募金を上乗せしても良い。多くの人が集まる場を上手に活用する方が得策だ。主催者に再考を促したい。

 被災地を思いやる視点は大切だが、日本全体が元気を失い、委縮して暗くなっていては再建が覚束ない。与えられた立場で、最大限の汗をかき知恵を絞って、だめなら諦めることが出来る。私自身が今後やるべきことを決めたので、4月20日までブログを休止したい。


★清貧の誇りを取り戻そう!

2011-03-20 09:31:25 | 日記・エッセイ・コラム

 今朝、オーストラリアの友人から届いたメールには、被災地を救援するために日本人が心を一つにして取り組んでいる姿に感銘を受けたと書いてあった。と同時に、好ましくない事件が発生していることを心配し、「いま日本で何が起きているのか、心配している」とも。

 内容の一部を紹介する。It is really big disaster,not only earthquake,tsunami but also the leak of the radiation from nuclear plant.(中略) I just worry what's gonna happen in Japan like everyone else does.結びは、Hopefully nothing bad disaster happen anymore. We just pray for that like the emperor said.。

 天皇陛下のお言葉まで、報道されていたのに驚いた。オーストラリアのみならず、世界各国が日本の国と国民の言動を注目している。放射能を浴びながら懸命の消化活動に従事している勇者がいれば、一方で混乱に乗じて、義援金詐欺や押売りの被害、更には「買いだめ」行為も勿論、しっかり見られている。

 災害を乗り越えるためには、豊かさにおぼれ、失いかけていた日本人の清貧の誇りを取り戻すことだ。ひとり一人がそれぞれの立場で、この国のために何が出来るかを考え、実行すること以外にない。何もして「くれない」族は、20数年前のテレビドラマで終わったはず、、、。


★一隅を照らす:番外編

2011-03-19 09:43:21 | 日記・エッセイ・コラム

 首都圏の計画停電は、被災地以外でも犠牲を強いていることにマスコミは触れない。弱者は、どこにいても孤独で、自己解決を余儀なくされる。私鉄が継続的に通常運行を自主規制しているのに、JRが国交省に指示されてようやく、運行を削減した企業姿勢に憤慨している。

 義母が住む前橋市の計画停電は、3日目から1日2回に増えた。しかも、毎日、時間帯が変わるので、年寄りには心理的負担も重い。一方、被災した水戸市の妹夫婦の店はつぶれたが、自宅の電気・ガス・水道は復旧し、計画停電の対象外でそれ程、不自由をかこっていない。

 さて、いつも昼寝が習慣となっている母が、急用で外出している間に地震が起き、帰宅したらベッドの上にTVが吹っ飛んでいた。いつもどおりに昼寝をしていたら、間違いなく下敷きになっていた。

 本人は、「運が良かった」と笑ったが、母の身を案じていた妻が心痛で体調を崩し、昨日、病院へ行く羽目になった。不足を嘆くより、何が出来るかを考えるのが高齢者の務めだと、自分自身に言い聞かせている。


★一隅を照らす(2/2):メディアの責任

2011-03-18 14:37:32 | 日記・エッセイ・コラム

 東日本地震の救援活動は、政府が国の威信をかけて懸命の努力をしている。NHKは、刻一刻、変化する現地の情報を伝えている。それでも現地からは、「国から必要な情報が直接入ってこない」と、苦言を呈する。

 誰も経験したことがない大災害時には、混乱はつきもので、全ての関係者が満足する筈が無く、お互いに少しずつがまんするしかない。「天罰」発言は行き過ぎだが、高度な成熟社会で豊かさに慣れ切っていれば、非常事態でも、「あれもない、これも無い」、或いは、「何もしてくれない」と不平不満を行政にぶつけてしまう。

 そして、もっと厄介なのが、メディアが情報を深化させることだ。必要最低限の情報は必要だが、それ以上の詳細情報は、人心を惑わせる悪弊でしかない。国民への広報媒体は、NHKに一元化した方がよい。民放が現地情報を取り扱いたいなら、NHKの補完に徹し、民放各局が県別に担当を割り振る位の調整をしたらどうか。

 「新燃岳の噴火はいまどうなっているんだろう?」「分からない」。「NZL地震の日本人留学生のその後は?」「知らない」。「リビア情勢は?」「私が知るわけないでしょ!」。老夫婦の会話がどんどん険悪になり出したので、ネットで検索すれば済むことと口をつぐんだ。


★一隅を照らす(1/2):皮肉な現実

2011-03-17 10:03:02 | 日記・エッセイ・コラム

 東日本地震の影響は、それが強烈な分、置き去りにされた現実に思いが行く。東電の計画停電による混乱は、情報伝達の不首尾が最大の要因だが、与えられた情報の範囲内で知恵を働かせるのが人間力だ。

 二日連続で停電の対象になった前橋に住む80歳の義母もその一人。昼間、一人で過ごしているが、僅か3時間の停電でもオール電化の家では、何も出来ない。どうやって暖をとっているのか心配なので、今後も続くようなら、金沢へ来て貰おうと提案した。

 妻が電話したところ、いつ停電しても良いように、お湯を沸かして”湯たんぽ”で布団を温めていると言う。懐かしい遺物だが、これで十分、持ち堪えることが出来ると本人は平然と構えていて安心した。

 豆腐や納豆等、入手出来ない食料品もあるようなので、宅配便で送ろうとしても、生鮮食料品は取り扱って貰えない。上越新幹線は運行しているが、前橋~高崎間が不通なのでこちらからも行けない。群馬県ですらこうした状況だから、水戸の義妹夫婦には何も出来ないでいる。

 誰もが、被災地救援が最優先と言いながら、義援金を拠出する一方で、買いだめに走る巨大都市東京の影響が遠く離れた所にまで広がっている現実を皮肉に思う。首都圏での買いだめ現象は、かつてのオイルショック時のトイレットペーパー騒動を想起させるが、連日のマスコミ報道が視聴者の不安感を煽り立てている側面を見逃せない。