「言いたい放題」には、きりが無いので、箇条書きにして締めたい。
その1.「船中八策」の危うさ
大阪維新の会の動向は、中央政界まで巻き込む勢いだが、一方で危うさを感じる。確かに、橋本大阪市長の政治姿勢や行動力、発信能力の非凡さに感心する。しかし、それは彼本人に対する評価であって、「維新の会」自体に対するものではない。来るべき大戦に大量の候補者を擁立すると聞くと、小泉元首相の郵政解散・総選挙当時の劇場型政治を思い出す。維新塾生崩れの泡沫候補が当選しないように祈る。
その2.「脱原発と電気料金」
世論調査では、原発反対の声が圧倒的に多い反面、電気料金の値上げは嫌だとの声が大半だ。原発が電気料金の低コスト化を実現した経緯をどうみるか。脱原発運動に組みするからには、電気料金が2倍、3倍に跳ね上がる覚悟をすべきだ。
その3.「社会保障と税の一体改革」
一体改革の内容が不明確なまま、消費税アップだけが先行し、政局の具になってきた。野党が解散と引き換えに同意したら、次の選挙では何が争点になるのだろう?世界各国から首脳が集った会議をとんぼ返りで消化し、政治生命を賭けるトは、安い命だ。野田総理の心底や如何に?
その他.「被害者意識」
年金や社会保険の負担について、メディアは、若者と年寄りの損得比較をして、若者に同情的だが、社会環境の違いを比較要素から外している。昔は、子供手当や出産手当等は無かったし、高校の授業料だって無償ではなかった。住宅ローンの金利は、今の5~10倍の時代で、共稼ぎだって難しかった。また、当金沢では、新年度から介護保険料が20%近く上がるが、使う立場にならないだけ喜ぶべきと割り切っている人が大半だ。
愚痴は、言いだせばきりがない。今の日本には、我欲が強い人が多すぎる。自分が置かれた社会環境の下で、精一杯、面白おかしく暮らす知恵を絞るべきだ。