プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★啓示(後編):心的革命

2022-04-30 07:30:51 | 日記・エッセイ・コラム
 善光寺は、今年、7年に一度の御開帳にあたるので、絶対秘仏である御本尊(一光三尊阿弥陀如来)の身代わり の「前立本尊」を拝むことができる。

 阿弥陀如来の右手に結ばれた金糸が、五色の糸に変わり、白い「善の綱」として、本堂前の回向柱に結ばれるので、参拝者は、回向柱に触ることで、前立本尊に触れるのと同じ、ご利益を授かるとされる。

 5色の糸は、念仏者が臨終のときに阿弥陀仏の右手から、自分の手に掛け渡した「青・黄・赤・白・黒」色糸によって、極楽浄土に導かれるとされた。

 故事を知らなくても、「ごしきのたんざく わたしがかいた」と歌って祝う、七夕祭りの短冊や、端午の節句に立てる「鯉のぼりの吹き流し」も五色だ。

 五色の由来は、「万物は、5種類の元素からなる」と説く、中国の自然哲学「五行思想」で、日本の慣習や年中行事に深い影響を与えているので、興味深い。

★啓示(前編):信仰

2022-04-29 07:38:03 | 日記・エッセイ・コラム
 この世の中には、人智を超越した事象が起きるが、私は、それをキリストや釈迦のような絶対的な存在者が司るとして、崇拝することがことが出来ない。

 しかし、無神論者と言うわけでもなく、神社仏閣や教会へ行けば、手を合わせるレベルの漠然とした倫理観を持っている。
 
 さて、ロシア正教会の復活祭をパスハと言い、イースターと呼ばないが、キリスト教の復活大祭と言う点で、重要な祭日に変わりない。

 4月24日、「パスハ停戦」を期待したが、プーチン大統領は、ウクライナ侵攻を止めず、モスクワでミサに参列し、平然と平和を祈るニュースに接し、救われない気分になった。

 そこで、4月26日、あらゆる宗派を受け入れる長野市の善光寺を訪ね、新型コロナとウクライナ侵攻の終結を祈った。

★ウクライナの教訓(番外編):難民政策

2022-04-24 08:30:01 | 日記・エッセイ・コラム
 政府が、ウクライナからの避難民に対し、積極的に支援する姿勢を示すと、地方自治体も倣って、環境を整備し、受入姿勢を打ち出している。

 非常緊急策として、当然だと言えば一言もないが、今までと全く異なる対応で、万が一、時流に合わせた一種のブームだとしたら、問題の本質を見誤る。

 過去、日本の友好国トルコ国籍のクルド人を難民認定した例はないし、ミャンマーのクーデターに伴う避難民受け入れの特別な仕組みもなかったので、戸惑いを感じる。

 難民発生の背景が異なることは、百も承知だが、助けを求める人々に対する措置に差があるのは、好ましくない。政府が、確固たる人道上の信念に基づく難民政策を早急に確立しないと、収拾がつかなくなる。

 次回更新は、4月29日の予定。

★ウクライナの教訓(後編):家庭教育

2022-04-23 08:21:17 | 日記・エッセイ・コラム
 ウクライナのニュースが流れるのを見て、1カ月くらい前から、我が家の食卓に「無事、美味しく頂くことが出来ます」が加わった。

 個人レベルで何が出来るかと考えたら、平安に感謝する以外、思いつかなかった。

 多額の寄付をするニュースに接すると、「すごい!」と思うが、一方で、虚しさを感じる。寄付は、志であり金額の多寡ではないと思っても、心のどこかに引っかかるものがある。貧乏人の僻み、、、?

 ウクライナ問題の悪影響は、世界中を巻き込んでさまざまな不都合を生じているが、ただ悲惨だ、残酷だと同情ばかりしていても、らちが明かない。

 親が、戦争と平和について、家庭の話題として、子供と一緒に思いを深くすることの積み重ねが、遠い将来に結実する。その努力を怠らないのが、親の義務であり、人間としての務めではなかろうか。

★ウクライナの教訓(前編):フランス大統領選

2022-04-22 08:23:45 | 日記・エッセイ・コラム
 我々は、ウクライナを被害者として、ロシアを批判しているが、国際社会では、逆に支持する国もある。

 アメリカやEU諸国が、ウクライナへの軍事支援を強化すればするほど、戦争が長期化し、国民の犠牲が増える。それで、本当に救われるのかどうかと、素朴な疑問を払拭できない。

 ついては、4月24日に行われるフランス大統領選は、 今後のEUや諸外国への影響度を考えると、大きなターニング・ポイントになる。

 二人の候補者の政策や対立軸が明確で、有権者が選択しやすく、今後5年間のフランスの立ち位置が決まるので、注目している。

 日本とフランスでは、選挙制度が違うが、今夏の参議院選挙では、「統一テーマ」を設けて、与野党ともにどう取り組むかを参院選の争点にして欲しい。