100位内にランクインしたランナーの氏名を掲載した記録集は、5月末には発表されるが、年齢層別の平均完走タイムと100位の記録をピックアップした。 1.年齢層別の平均完走タイム 基礎データを持っていないので、単純平均でしかないが、最もレベルが高い層は男女とも40代で、その平均タイムは「男性4時間22分、女性4時間42分」となっている。トップアスリートと市民ランナーの特性の違いが窺えるようで興味深い。 男性では、2位が50代(4時間28分)、3位が30代(4時間34分)で、4位60代(4時間38分)、5位20代(4時間47分)となっている。女性では、2位が50代(4時間46分)で、3位が30代(5時間2分)、4位60代(5時間10分)、5位20代(5時間32分)だ。 市民ランナーの世界では、若年層よりも中高年層の方が走ることに熱心で、それが層の厚さと走力レベルの高さにつながっていると考えられる。 2.100位のタイム 平均完走時間は層の厚さを示すのに対し、100位ランクイン・タイムは、個人。20~30歳前半には、現役のトップアスリートが多数いるから、自ずと100位のランクイン・タイムも連動する。 ちなみに、男性100位の最高タイムは、30歳の2時間48分53秒で、2位は34歳(2時間48分57秒)、3位は29歳(2時間49分32秒)、4位28歳(2時間49分41秒)だ。女性の部では、1位が43歳の3時間38分01秒。2位が34歳で3時間40分28秒、3位が38歳で3時間40分38秒、4位39歳3時間41分28秒だ。 記録は、単に数字の羅列に過ぎないが、その数字が持つ意味を考えると、社会現象にまでたどり着き、想像力をかきたてるので楽しい。 | |||||
2008年度のフルマラソン「1歳刻みランキング」の速報値が発表された。対象レース数は52で、同一人が複数回参加した場合は、ベストタイムを集計する仕組みになっている。2005年度記録集と比較してみた。(男性・女性それぞれ左:2008年度、右:2005年度)
年齢層 | 男 性 | 増減 | 女 性 | 増減 | ||
20~29歳 | 22,416 | 13,654 | 8,762 | 6,346 | 3,692 | 2,654 |
30~39歳 | 34,977 | 18,350 | 16,627 | 8,301 | 3,836 | 4,465 |
40~49歳 | 33,206 | 18,618 | 14,588 | 6,237 | 3,223 | 3,014 |
50~59歳 | 21,161 | 13,913 | 7,248 | 3,579 | 2,112 | 1,467 |
60~69歳 | 8,242 | 4,564 | 3,678 | 1,008 | 444 | 564 |
70~79歳 | 1,019 | 491 | 528 | 63 | 23 | 40 |
80歳以上 | 20 | 9 | 11 | 1 | 1 | 0 |
合計 | 121,041 | 69,599 | 51,442 | 25,535 | 13,331 | 12,204 |
2005年度の完走者総数82,930人に対し、2008年度は146,576人。この3年間で、63,646人も増えた。対象大会数が増えた(48⇒52)ことや、2006年にビッグな「東京マラソン」が誕生したこともあるが、男女・年齢層を問わず同じ傾向が窺える。
とりわけ、30代・40代の増加が顕著だ。中堅層の人達が、「走る」ことを生活の軸に据え、長いライフステージを設計することは、喜ばしい現象だ。ランキング対象大会は、トップアスリートが出場する国際的な大会から歴史の浅い大会まで広範囲にわたっている。対象大会に参加し、自分の走力レベルを同世代のランナーと比べてみるのも励みになると思う。
4月13日に今年初の早朝ジョグを実践したが、冬眠状態の体が適応できずにきつかったので、様子見になっていた。今日は、本来なら「健勝マラソン日本海大会」に参加する筈だったので、心機一転の好機と2度目の早朝ジョグに挑戦した。 昨日の午後に引き続き、2日連続走だ。 加齢とともに、寒さだけでなく暑さにも弱くなりつつあり、気温が高くなってくる季節を迎え、早朝練習に切り替える必要がある。そうしないと、週3回のジョグ頻度を4回、5回に増やすことが出来ない。
久し振りの連続走のせいか、足が重かったが、こんな時には同伴者がいるのが心強く、終始、妻に引っ張ってもらって1時間(8㎞強)を走り切った。 桜はとっくに葉桜に変わり、新緑が目にまばゆくなって来たが、遅咲きの枝垂れ桜が見ごろのスポットを見つけた。
写真は、いずれも犀川河川敷コースで昨日、撮ったもの。今朝は、途中でキジを見つけて足を止め、餌をついばむのを眺めていたが、カメラを携行していなかったのが残念だった。今日を機に、じっくり走り込み、基礎的な走力を養成していきたい。
昨日、ジムで久し振りに顔を合わせたゴルフ狂の友人に、「フル5時間はどれ位のレベル?」と問われ、説明に窮した。エリートランナーの凄さを、記録で批評するのは簡単だが、マラソンを走ったことがない人には実感が伴わないので、ゴルフにたとえて説明してみた。
「2時間半以内がプロゴルファー、2時間半~3時間までがシングル・プレイヤーで、3時間~3時間半までが90台。4時間~4時間半は10Xで、4時間半~5時間は11X、5時間を超えれば12Xと思えば、レベル合わせが出来るのじゃないか」と答えた。私のフルのベストタイムは、4時間15分。ゴルフのベストスコアは101だから、あながち、この説は狂っていないように思う。
が、神妙に聴いていた彼が、「じゃあ、長さんは12Xの超初心者で、俺は3時間半で走れることになるんか」と口にしたのには、さすがにムッとした。自身がやらないのに、他人のレベルをやたらと気にするご仁の相手は気が重い。
かつて、最終ホールをボギーであがれば待望の90台達成というチャンスに、トリプルを叩き100を切れなかった。そのショックが尾をひいて、私はゴルフを止めたみたいなものだが、その時の同伴者がこともあろうに、、、なのだ。何歳になっても相性が合わない人というのはいるものだ。
好天が10日間続いた金沢だが、14日朝から雨が降り出すとの予報に、昨日の午後、自転車でもう一つのジョギング・コースを回った。金沢を代表する河川は、犀川と浅野川。地勢的には、自宅付近を流れる高橋川と伏見川が合流し、犀川に流れ込む。
昨日お届けした写真は、古くから桜の名所として名高い伏見川沿いの桜だが、高橋川の景観も捨てがたい。 中州に咲く菜の花やスイセンなどが桜のピンクを際立てている。
走るコースに、ほんの少し、変化を持たせるだけで、単調な運動の繰り返しが楽しい刺激に変わるから面白い。ついては、その日の「体調・気分・時間」によって、コースを選択しているが、いずれのルートにも”川と桜並木”が組み込まれている。
今朝の雨で、桜は一気に散り始めた。高橋川を下り、犀川との合流地点から河川敷を上流に向けて走る”桜見2時間コース”は、残念ながら来年までお預けになってしまった。